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「東アジアの青磁のきらめき」を堪能!大阪市立東洋陶磁美術館の特別展関連書籍が刊行

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報道発表
プレスリリースより

青磁ファン必見の一冊が登場した。大阪市立東洋陶磁美術館(MOCO)で開催中の特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」と同名の関連書籍が、2025年5月30日に刊行される。本書は、青磁の魅力を大判ビジュアルで堪能できる鑑賞の入門書として位置づけられている。

監修は大阪市立東洋陶磁美術館が担当し、写真家・六田知弘が美術館所蔵品および個人蔵作品の撮影を手掛けた。美術図書出版の老舗・求龍堂からの刊行となる。

本書の特徴は、国宝《飛青磁 花生》をはじめとする重要文化財6点のスター作品を収録していることだ。特に《飛青磁 花生》は、江戸時代の大坂の豪商・鴻池家に伝わった名品で、その由来を示す資料写真も掲載されている。

また、A4判を横に引き延ばした大型本により、52点の青磁それぞれがもつ唯一の釉色と高度な技法を存分に堪能できる。同じ作品でも視点を変えることで、新たな魅力と驚きを発見できるよう工夫されている。

青磁の最高峰とされる汝窯の作品にも注目だ。日本に現存する数少ない汝窯青磁《青磁 水仙盆》が紹介されており、その優雅な曲線と「天青」と呼ばれる釉色の美しさを堪能できる。

さらに、ミニマリズムを極めたモダンな作品や、筍の形をした酒器など、ユニークで見た目も楽しい青磁も掲載。技法の解説も充実しており、複雑で高度な技術への理解を深められる構成となっている。

本書は、青磁初心者から愛好家まで幅広い層に向けて、東アジアの青磁の多様な魅力をわかりやすく伝える一冊となっている。価格は3,300円(税込)。大阪市立東洋陶磁美術館では5月24日から先行発売が開始される予定だ。

なお、特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」は2025年4月19日から11月24日まで開催中。記念講演会や初心者向けの講座シリーズなど、関連イベントも多数予定されている。青磁の世界に触れる絶好の機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000129182.html