スウェーデン絵本界の新星!『けがをした日』が描く子どもの心理と学校生活


スウェーデンで話題沸騰の絵本が、ついに日本上陸!ブロンズ新社から2025年5月15日に発売される『けがをした日』は、2022年にスウェーデン年間最優秀絵本賞を受賞した注目作だ。著者のエンマ・アドボーゲは、現在スウェーデンで最も人気のある絵本作家の一人として知られている。
本作は、学校の休み時間に友達とふざけていてけがをした主人公の物語。突然の出来事で注目を集めることになった主人公の心の動きや、周囲の子どもたちの反応が、コミカルかつ繊細に描かれている。アドボーゲの独特な絵のタッチと、鮮やかな赤色で表現された血の描写が、読者の目を引きつける。
翻訳を担当したのは、スウェーデン文学の翻訳で知られる菱木晃子氏。スウェーデン語特有のダジャレや言い回しを、ユーモアを損なうことなく日本語に置き換えている。また、巻末の「あとがき」では、スウェーデンの文化や教育観についても触れられており、読者の理解を深める一助となっている。
本書の特徴は、子どもの心理を巧みに描き出している点だ。主人公が注目を浴びることで感じる複雑な感情や、周囲の子どもたちの反応が生き生きと表現されている。これは、アストリッド・リンドグレーンに代表されるスウェーデンの児童文学の伝統を受け継ぎつつ、現代的な感覚で描かれた作品と言えるだろう。
『けがをした日』は、子どもたちの日常をユーモラスに描きながら、「注目を浴びること」や「アイデンティティ」といった深いテーマも内包している。子どもはもちろん、大人の読者にも新鮮な視点を提供してくれるだろう。
すでに9カ国語に翻訳されている本作。日本語版の発売で、さらに多くの読者の心を掴むことは間違いない。子どもの心理や学校生活に興味がある方、そして質の高い絵本を求める方にぜひおすすめしたい一冊だ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000054216.html