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勅使河原宏の芸術世界が蘇る!生誕100周年記念プロジェクトが始動、第一弾は「SA NI HA」展

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報道発表
Image credit: Francis Giacobetti(プレスリリースより)

いけばな草月流の第三代家元として知られる勅使河原宏の生誕100周年を記念し、「Hiroshi Teshigahara: Visionary Worlds|勅使河原宏の世界 生誕100周年」プロジェクトが始動した。多岐にわたる芸術活動を展開した勅使河原宏の全体像に光を当て、その現代的意義を再発見することを目指す大型企画だ。

プロジェクトの第一弾として、2025年6月7日から7月6日まで、東京・赤坂の草月会館1階草月プラザ「天国」にて開幕展「SA NI HA|さには」が開催される。本展では、陶と書の筆跡を軸に、イサム・ノグチの石庭と対峙する勅使河原宏の造形的思考を辿る。1980年に同会場で開催された「イサム・ノグチ 勅使河原宏 二人展」の陶作品を再現し、越前和紙に書かれた宏の筆跡をコラージュしたバナーも展示される。

草月アートディレクターの勅使河原季里は、「本展は勅使河原宏が生涯を通じて追求した芸術の境界を越える精神を具現化したものであり、陶芸と書の筆跡という二つの表現手段を通じて彼の芸術哲学に触れる貴重な機会です」とコメントしている。

勅使河原宏は1927年に東京で生まれ、映画、絵画、いけばな、竹のインスタレーション、陶芸、舞台美術、書など、多様な分野で活躍した。映画「砂の女」でカンヌ映画祭審査員特別賞を受賞し、国内外で大規模な個展を開催するなど、いけばなの枠を超えた比類ない芸術として人々に感動を与え続けた。

本プロジェクトは今後も草月会館を中心に、勅使河原宏展第二弾や国内外のアーティストとのコラボレーション企画展などを予定している。芸術の境界を越えた勅使河原宏の革新的な精神を、現代に蘇らせる貴重な機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000005651.html