大阪の伝統工芸「大阪欄間」が世界へ!豪華客船「飛鳥Ⅲ」に採用、TV・CMでも注目


大阪の伝統工芸「大阪欄間」が、2025年7月に就航予定の豪華客船「飛鳥Ⅲ」に採用されることが決定した。株式会社岡本銘木店と美術作家・西舘朋央氏が共同制作したアート作品が、「ミッドシップスイート」の客室に展示される。
この採用は、「ASUKAⅢ meets 47都道府県」という特別プロジェクトの一環で、大阪の魅力を伝えるアートとして選ばれた。岡本銘木店の代表取締役・佐藤朋子氏は「伝統工芸を絶やさないという信条を大切にしている私たちにとって、非常に嬉しいこと」とコメントしている。
大阪欄間は、17世紀から続く伝統工芸で、精緻な彫刻と装飾性豊かなデザインが特徴だ。1975年に経済産業大臣指定の「伝統的工芸品」、1986年には大阪府知事指定の「伝統工芸品」として認定されている。
今回の作品制作に携わった欄間職人の上西文雄氏は、「100本以上の道具を使い分け、長年の経験が必要」と語り、その技術の奥深さを強調した。また、若手職人の野口志津香氏は「伝統としての価値は非常に高いが、現代的なデザインアプローチによって新たな魅力を引き出せる」と、伝統と革新の融合に期待を寄せている。
さらに、この取り組みはTV取材やCM撮影の対象にもなっており、2025年6月中旬から7月下旬にかけて、BS朝日などで放送される予定だ。「世界の船旅」や「飛鳥物語」といった番組の合間に、90秒のCMとして放映されるという。
岡本銘木店は今後も、地域資源とアートを掛け合わせた取り組みに力を入れ、伝統技術の継承と新たな価値の創出を目指すとしている。大阪の伝統工芸が世界に羽ばたく新たな一歩として、この取り組みに注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000151965.html