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芥川賞作『夏の約束』が現代に蘇る!書店発の画期的リクエスト重版で新たな魅力を発信

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報道発表
プレスリリースより

2000年に芥川賞を受賞した藤野千夜氏の短編集『夏の約束』が、25年の時を経て新たな姿で読者の元へ届けられる。株式会社有隣堂が運営する「STORY STORY YOKOHAMA」のプロデュースにより、2025年7月15日から有隣堂での先行発売を皮切りに、8月中旬より全国書店で順次発売される。

この画期的な重版企画は、「STORY STORY YOKOHAMA」店長の名智理氏の熱意から始まった。多様性への理解が深まった現代だからこそ、本作の真価が広く認識されるべきだという思いが、講談社の賛同を得て実現。当初は有隣堂限定500部の発行を想定していたが、全国発売へと拡大した。

今回のリクエスト重版では、作品の魅力を引き出す独自の仕様が採用されている。カバー全体を覆う「全帯」には、横浜在住のイラストレーター橋本聡氏による新デザインが施され、地域性と新鮮さを融合。さらに、有隣堂限定版ではターコイズブルーの帯を採用し、希少性を高めている。

特筆すべきは、帯の裏面に藤野千夜氏による書き下ろしショートストーリーが掲載されること。人気作『団地のふたり』のキャラクターが登場する作品間クロスオーバーは、ファンにとって見逃せない特典となっている。

名智店長は「『夏の約束』は、現代の"多様性"が自然に受け入れられる社会にこそ、この作品の持つメッセージが生きると信じています」とコメント。書店が単に本を売るだけでなく、社会や読者の空気感と響き合う作品を提案し、新たな読書体験を創出する試みとして注目を集めている。

有隣堂は今後も、「STORY STORY YOKOHAMA」を通じて、地域や社会に必要な本を提案し続ける方針だ。この『夏の約束』の重版企画は、書店主導の新たな価値創造の象徴として、出版業界に新風を吹き込むことが期待される。

『夏の約束』(藤野千夜著、講談社)は、定価704円(税込)。文庫判で本文200頁。ISBNは9784062737050。有隣堂各店(一部店舗除く)および全国の書店で取り扱われる。読書好きの方はもちろん、多様性や現代社会に関心のある方にもおすすめの一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000135515.html