美術愛好家や創作者にとって朗報だ。株式会社新星出版社から発売された上田耕造氏著『絵を描く人の思考をのぞく』が好評を博し、重版が決定した。本書は、絵を描く人々の創作プロセスや、鑑賞者の作品理解を深める視点を提供する画期的な一冊として注目を集めている。

特筆すべきは、本書が単なる技術指南書ではなく、絵画制作と鑑賞の両面からアプローチしている点だ。「なぜ」「どうやって」という根本的な問いに答えながら、絵を描くことの本質に迫る。初心者から上級者まで、幅広い読者層に対応した内容構成となっている。

本書は3部構成で、絵を描く視点と見る視点の両方を養うことができる。プロローグでは人が絵に惹かれる理由を探り、第1部では再現的な描写技術、第2部では表現の自由について深掘りする。そして第3部では、絵画が人生をいかに豊かにするかを論じている。この構成により、読者は段階的に絵画の世界に没頭していくことができるだろう。

著者の上田耕造氏は、東京藝術大学出身の画家であり、長年にわたり美術教育に携わってきた経験豊富な人物だ。その深い知見と実践的なアプローチが、本書の説得力と実用性を高めている。

夏に向けて全国各地で絵画展や美術展の開催が予定されている今、本書は展覧会鑑賞の強力なガイドとしても機能する。美術ファンにとっては、展示作品の背景や作家の意図を理解する上で、貴重な事前学習の機会となるだろう。

『絵を描く人の思考をのぞく』は、四六判・224ページ、定価1,980円（税込）で、2025年4月17日に発売された。重版の決定は、本書の価値と需要の高さを物語っている。美術に関心のある方々にとって、見逃せない一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000142352.html