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【短歌のお悩み回答】句読点の使い方・古語表現・日常との両立法

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今回は、寄せられた質問に短くどんどん答えていきたいと思います。もし参考になったらうれしいです。


句読点の使い方がよくわかっていません。
基本的には用いない、と考えてよろしいでしょうか。

短歌が「短い歌」であることや、和歌の流れを汲んでいること、情報を伝達するための文章ではないことを考えると、基本的には句読点は不要だと考えていいと思います。ただ、使ってはいけないわけではありません。多くの現代短歌は、まず文字の状態で人目に触れます。スペースや句読点を使うか否か、漢字にするかしないかなど、視覚的な印象もかなり違ってきます。いろいろ試してみましょう!


仕事や家事に集中していると、短歌作りのことが頭からでていってしまい、なかなか継続して短歌を作ることが出来ません……。皆さんはどのように日常生活と短歌作りを両立しているのでしょうか。

わかります。私もそうです。川原泉の「メイプル戦記」という漫画のなかに、高級なエビのスープが出てくるのですが、そのエビはふわふわに裏ごしされた軽いメレンゲ状で、そーっとスプーンで掬わないと逃げていってしまうそうです。私は短歌を詠むとき、いつもこのスープを思い出します。自分ひとりになって、静かに、集中しないと短歌にだけは取り組めないのです。そんな私の場合ですが、普段は短歌を詠むことはせず、ふと思いついたフレーズや言葉だけをスマホにメモしておきます。そして、短歌が詠める環境が整ったときに、そのメモを見ながら歌にするのです。ただ最近は、1分程度で即詠したものをX(旧Twitter)に投稿することも試してみるようにもなりました。その時々の自分に合わせて、いい感じのスタイルで向き合えるといいですよね。


私は平安の短歌に魅せられて、古語の言い回しや表記で短歌を作るのが大好きです。ですが、古風な短歌を作ると必ず、「背伸びするな」「かっこつけるな」「古語で深みを出そうとするな」と言われてしまいます。現代に古語で短歌を詠うのはよろしくないのでしょうか?

そんな頓珍漢なことをいう人がいるんですか? 無視しましょう。もちろん古語(あるいは文語)には固有の文法があり、間違った使い方は作品のキズになりかねないので、学ぶ必要はあるでしょう。現代の言葉づかいとは印象も大きく違うでしょう。しかしその印象も、もしかしたら学ぶこと自体も、質問者さんにとってすべてが魅力であり、楽しさなのではないでしょうか。そもそも、背伸びしても、かっこつけても、深みを出そうとしてもいいではないですか。たとえ現代語の短歌が好きな人には評価されにくくとも、自分がやりたい表現をやるほうがいいと思います。古語で詠む人は実際たくさんいます。やめる必要はありませんよ。

作品や質問のご投稿ありがとうございました。
今月は、テーマ詠「推し」を募集しています。
テーマ詠は、お題の単語を短歌のなかに入れても入れなくてもOKです。そのテーマにあった短歌をお待ちしています。
どこかに応募した作品も、未発表も作品もぜひご投稿ください。(著作権がご自身にある作品に限ります)
分かち書き、句ごとの改行はしなくてOKです。採用されている短歌の書式をご参考に!

 
応募要項
応募規定 短歌(57577)を募集します。
テーマは「推し」
応募点数制限なし。
応募フォームに柴田葵さんへの質問欄を設けています。短歌のことや、作品づくりについて選者:柴田葵さんに質問があればご自由にお書きください。匿名で質問内容とその回答を記事に掲載させていただく場合があります。必ずしも回答があるわけではございませんので、ご了承ください。
応募方法 応募フォームからご応募ください。
※X(旧Twitter)での応募はなくなりました。
※応募者には、弊社から公募やイベントに関する情報をお知らせする場合があります。
最優秀賞1点=Amazonギフト券3000円分
優秀賞2点=Amazonギフト券1000円分
佳作数点=ウェブ掲載

※該当作品なしの場合があります。
※作品を記事内で推敲する場合があります。
※発送は発表月末~翌月頭を予定しております。
締切 2025年10月31日
発表 2025年12月1日