京都の伝統と現代が融合!キノアーキテクツの「西陣の町家」がグッドデザイン賞を受賞
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京都の伝統的な町並みが残る西陣地区に、新しい風を吹き込む建築が誕生した。株式会社キノアーキテクツが手がけた「西陣の町家」が、2025年度グッドデザイン賞を受賞したのだ。この建築は、カフェ、設計事務所、住宅が共存する職住一体型の町家として注目を集めている。
「西陣の町家」は、幅5m、奥行30mの細長い敷地に建てられた3階建ての建物だ。1階には誰でも気軽に立ち寄れるカフェ「noki noki」を配置し、奥には設計事務所、上階には住居を設けている。この構成により、商いと暮らしが自然に融合し、地域に開かれた拠点として機能している。
外観デザインにも工夫が凝らされている。伝統的な京町家の要素を取り入れつつ、現代的な解釈を加えることで、歴史ある街並みに違和感なく溶け込んでいる。軒や屋根勾配などの細部にまでこだわり、景観との調和を図っているのだ。
審査委員からは、「現代の町家像として高く評価できる」との声が上がっている。若い世代の交流や地域活性化につながる可能性を秘めた建築として、その意義が認められたのだ。
キノアーキテクツの木下昌大氏と束野由佳氏は、「カフェというメディアを通じて、建築設計事務所と近隣住民との新しい関係を築きたい」と語る。さらに、ゲストハウスや古材回収、出張コーヒー屋台など、地域に根ざしたプロジェクトも進行中だという。
「西陣の町家」は、伝統と革新が共存する京都の新たなランドマークとなりそうだ。歴史ある街並みを守りつつ、現代のニーズに応える建築の在り方を示した好例として、今後も注目を集めることだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000105129.html