千葉県立美術館で陶芸家・神谷紀雄の初個展が開催!「鉄絵銅彩」の世界を堪能


千葉県立美術館にて、千葉市を拠点に活動する陶芸家・神谷紀雄の公立美術館初となる個展「鉄絵銅彩 神谷紀雄陶展 春風陶花」が2026年1月27日から4月5日まで開催される。酸化鉄の文様と銅彩の焼成による独自の技法「鉄絵銅彩」で知られる神谷の、初期作品から最新作まで約80点を一堂に展示する貴重な機会となる。
神谷紀雄は1940年に栃木県益子町の窯元四代目として生まれ、多摩美術大学で彫刻を学んだ後、人間国宝・田村耕一氏に師事した。1964年に千葉市東寺山に窯を築いて以来、60年以上にわたり同地で作陶を続けている。日本伝統工芸展を中心に作品を発表し続け、2008年には「鉄絵銅彩」の技法が評価され千葉県指定無形文化財保持者に認定された。現在は千葉県美術会会長を務めるなど、県内の美術活動の振興にも尽力し、2025年12月には文化庁長官表彰を受けた。
本展覧会の最大の見どころは、神谷が追求してきた「鉄絵銅彩」の技法を多角的に紹介する点である。鉄絵とは酸化鉄によって文様を表現する技法で、銅彩は還元炎焼成で発色する銅の性質を利用した彩色技法だ。神谷は「字を書くように絵を描く」をモットーに、身近な植物を題材としたほのぼのとした温かみのある作風を確立してきた。展示は5章構成となっており、益子焼風の初期作品から「鉄絵銅彩」の確立、公共空間に設置された陶壁作品、そして未発表の最新作約20点まで、その作陶歴を包括的にたどることができる。
会期中には充実した関連イベントも予定されている。1月27日のオープニングセレモニーでは神谷本人と担当学芸員による展覧会解説が行われるほか、1月31日には神谷による講演会「伝統工芸と千葉の工芸」、2月7日には人間国宝・十四代今泉今右衛門を招いた講演会「陶芸界の現在地-伝統と創造-」が開催される。また、2月28日には神谷の娘で陶芸家の神谷祥子を講師に迎え、鉄絵銅彩の技法で小皿に絵付けをするワークショップも実施される。
同時開催として、神谷が会長を務める千葉県美術会が主催する千葉県美術展覧会の歴史に注目したコレクション展「県展史の人々 千葉県立美術館のはじまり物語」も行われる。こちらでは、2024年9月に逝去した千葉県ゆかりの洋画家・中山忠彦の新収蔵作品2点が初公開される。入場料は一般500円、高校・大学生250円で、中学生以下と65歳以上は無料となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000122505.html