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【短歌のお悩み回答】俵万智、穂村弘、野田秀樹…歌人・柴田葵を形作った表現のルーツと言葉との向き合い方

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最後に、投稿者の皆さまから寄せられた質問を見ていきましょう。


柴田さんが作品作りにおいて、影響を受けている歌人、もしくは影響を受けている作家の方はいらっしゃいますか。

短歌のWEBマガジン「TANKANESS」に寄稿した際に詳しく書いたのですが、私が短歌を読む・詠むきっかけになったのは、俵万智さんと穂村弘さんの歌集です

参考:本ッ当に好きな短歌の本 教えてください~柴田葵編~

いま、私が短歌を詠むのに際して影響を受けていると自覚しているのは、中学高校の演劇部時代に漁るように戯曲を読んだ野田秀樹さんの舞台作品。同時期に傾倒した萩尾望都さんの漫画作品、そして、大学時代に耳にしまくった初期のモーニング娘。や松浦亜弥さんなどの曲、つまりつんくさんの歌詞です。

特に演劇をやっていたころは、役を演じる際、言葉の解釈やリズム、間など、短歌を楽しむのと同じように没頭していました。

そのほかにもさまざまなものから影響を受けていると思います。また、これからも影響を受けたいと思っています。何から影響を受けるのかも自分の個性ですし、常に変化していきたいからです


言葉を大切にしたいのに、消費してしまってるんじゃないかっていつも不安になります。でも、正直な気持ちを表現したい。でも誰にどう届くか、何を届けたいのか、考えすぎてしまうのです。
柴田さんもこのようなお気持ちになること、ありますでしょうか。

答えがでないことは、答えがでない状態を、いまの自分に許容するといいかもしれません。先々答えが出るかもしれないし、その答えも変わるかもしれないからです。

「言葉を大切にしたいのに、消費してしまっているんじゃないか」という不安ですが、私にとって言葉というのは「費やして消える」ものではないんですよね。言葉は人間にとって形を持たない道具であり、情報だという認識です。私たち一人一人が短歌を詠んだところで、言葉そのものが減ったり、損なわれたりするような影響力は持ち得ません

もしかしたら「大切にしたいのに、消費してしまっている」と感じるのは、「言葉」ではなくて、質問者さんと短歌との関係性ではないでしょうか。違ったらごめんなさい。

「こんなことを短歌にしてもいいんだろうか」
「この言葉で正しく表現できているんだろうか」
「そもそも作品にすべきなんだろうか」
「この短歌はいいねがたくさんついたけれど、そもそも私はこの短歌を詠みたかったんだろうか」
「評価されることを目的に短歌を詠んでもいいのだろうか」

真摯に短歌に取り組みたいのに、まるで軽率な消費活動をしているような気がする。何かを減らしているような感覚がある。「自分」と「短歌」の関わり方について、真摯になれない感じがしているのかな、と思いました。違ったら本当にごめんなさい。

まずはシンプルに、自分自身が好きになる短歌を詠むことだと思います。短歌を詠むのも、最低限それを読むのも、まず自分です。「自分にどう届くか」を第一にして譲らないのが、私自身は短歌に対する真摯な向き合い方の「ひとつ」だと思っていて、実際にそうしています。それだけで、短歌を詠むこと自体が自分にとっての滋養となり、豊かなことになるはずです。

もちろんそれ以外の取り組み方があってもいいと思います。たとえば私も即詠にチャレンジするときは、自分の短歌に惚れるほどまで推敲できません。ただ、私のこの基本スタンスも参考になったらうれしいです。他の方の意見もぜひ聞きたいところです。ぜひX(旧Twitter)などにポストして教えてください。



作品や質問のご投稿ありがとうございました。
今月は、テーマ詠「インターネット」を募集しています。
テーマ詠は、お題の単語を短歌のなかに入れても入れなくてもOKです。そのテーマにあった短歌をお待ちしています。
どこかに応募した作品も、未発表も作品もぜひご投稿ください。(著作権がご自身にある作品に限ります)
分かち書き、句ごとの改行はしなくてOKです。採用されている短歌の書式をご参考に!

 
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応募規定 短歌(57577)を募集します。
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応募点数制限なし。
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応募方法 応募フォームからご応募ください。
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※発送は発表月末~翌月頭を予定しております。
締切 2026年2月28日
発表 2026年4月1日