【都都逸とは?】意味・歴史・作り方を審査員が徹底解説|例句解説+応募のヒント


有名な都都逸(続き)
三千世界の 鴉(からす)を殺し ぬしと朝寝が してみたい
津守時生のSFライトノベル『三千世界の鴉を殺し』のタイトルの元になった都都逸です。
「三千世界」とは仏教用語で、全宇宙、この世の全てを表します。「ぬし」は「おぬし」つまり、あなたという意味。騒がしい邪魔者たちをこの世から一切排除して、愛するあなたと一緒に朝寝ができたらいいのに、という艶っぽい恋愛を歌ったものです。かっこいいですね。思わず二次創作がはかどりそうです。
都都逸には、作者がわからない作品も多いものですが、こちらは高杉晋作のものだともいわれています(諸説あります)。そのため、同時代をモチーフにした少年ジャンプの人気漫画『銀魂』のファンからも愛されている都都逸です。
こちらも「ざんぎり頭を」と同じく、最初の句が8音になっています。都都逸の定型はあくまで7音なので要注意です。
かわいそうだよ ズボンのおなら 右と左へ 泣き別れ
知っている人は知っている、衝撃の都都逸がこちら。
明治生まれの漫才師・砂川捨丸の作ですが、有名になったのは漫画『ちびまる子ちゃん』です。
まる子が大人たちから「出し物をやれ」といわれ、この都都逸を歌うというエピソードがあります。亡くなったさくらももこさんを追悼する会で、まる子役を演じた一代目の声優・TARAKOさんが、お別れの言葉のなかでも言及しました。
ライターが初めて都都逸を知ったのも、『ちびまる子ちゃん』でこれを読んだのが最初です。ズボンを履いておならをすると、右足と左足に分かれるね、という非常にくだらない内容。実にまる子らしいですね。
このように都都逸は、恋愛、下ネタ、時事ネタ、など自由な題材を扱うことができます。
都都逸の作り方
都都逸の作り方の参考書としては、中道風迅洞・著『新編どどいつ入門』(三五館/2005年)が有名です。さまざまなコツが載っています。
本書によると7775音内の音節(言葉の分け目)について、
3・4(または4・4も可)
3・3
3・4(または4・4も可)
5
にすべしと書いてあります。これを意識するだけでものすごく粋になるのも確かです。前述の有名な都都逸を見て確認しましょう。どれもそのようになっています。
都都逸の音数は7775が基本ですが、よりクオリティの高い都都逸を目指すには、語呂がいいかどうかを音読して確認しましょう。
また、内容は、情景や感情が具体的に伝わるように意識しましょう。まずはズバリと、歌うように書いてみて、言いすぎている部分は後から引き算すると作りやすそうです。
季刊『公募ガイド』で採用されるには?
2025年秋号から、季刊雑誌「公募ガイド」内の読者コーナー「公募ファンクラブ」では、都都逸を募集しています。最新の時事やニュースに関するものなら、なんでもOKです。
クスリとした笑いや、ピリリとした風刺を効かせつつも、あまりに差別的なもの、特定の人を不快にさせるようなものは採用できないので注意しましょう。
前述の音節の区切り「3・4/4・3/3・4/5」は必須にはしていません。ただ、採用担当者は音読して語呂をチェックしています。
毎回、5作品採用されます。題材が同じものを、同じ回に2点選ぶことは基本的にありません。広い視点で題材を探してみてください!
WEBから気軽に投稿できます。始まってから、まだ間もないコーナーですが、力作が揃っています。ぜひ誌面で確認して、応募してくださいね。
これをきっかけに空前の都都逸ブームになり、都都逸の公募が増えたらうれしいですね。
みんなで楽しい都都逸ライフを楽しみましょう!