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第56弾「第6回キルトジャパンコンテスト」やってみた♪

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アート・絵画・工芸
香山が挑戦!

最近、部屋の片づけをしていたらはぎれがたくさん出てきました。何に使おうか調べていたら、タペストリーと袋ものの作品を募集しているキルトのコンテストを発見! 小さいピースをつなぎあわせるキルトなら、はぎれたちを生かせるかも。

ということで、第56回目に挑戦するのは日本ヴォーグ社が開催する「第6回キルトジャパンコンテスト」です♪

針を使い細かな作業をするため、コンテスト難易度は星★★★★☆です。

応募内容

こちらのコンテストではパッチワークの手法を用いたミニタペストリー〈A部門〉と、袋もの〈B部門〉を募集しています。ミニタペストリーのテーマは「希望」。サイズは80×80cm以内です。袋ものはテーマ、サイズともに自由です。

1部門につき1人2点まで応募可能。二次審査(実物審査)では、1点5000円、2点目以降は1点につき4000円の出品料が必要となります。

応募は郵送のみ。必要事項を記入した作品のカラー写真2枚と、結果を通知する返信用封筒をお送りください。応募受付期間は2022年6月7日(火)~6月10日(金)。

材料

散歩に持てるような小さめのバッグが欲しいなと考えていたので、今回は袋ものに挑戦したいと思います! 主な材料は①キルト綿、②裏打ち布、③はぎれ(数種類)、④リボン、⑤持ち手(1組)、⑥革ひも、⑦ボタンです。

1. ピースを用意しよう!

型紙を布の上に置き、鉛筆で印をつけていきます。型紙は透明なシートで自作。柄を確認しながら線が引けるので便利です。

 

先ほどつけた印にそって、布を切っていきましょう。

 

四角や三角のピースをたくさん用意しました。1度並べてみて、布の配置を決めましょう。ここは白い布を置いたらいいかな……?

2. ピーシングをしよう!

ピース同士を縫い合わせるピーシングという作業をしていきます。まち針で2枚のピースをとめ、線にそって上下に動かして縫いましょう。

 

ピースがつながって形になってきましたね。縫う順番を間違えないように、右端に段数を書いたタグをつけています。

 

タグを確認しながら、さらに縫い合わせていきましょう。

 

表布ができました! 四角と三角のピースの角がぴったりと合っていていい感じです。

3. キルティングをしよう!

表布、キルト綿、裏打ち布の3層を重ねて縫っていくキルティングという作業に入ります。表布にチャコペンでキルティングをするラインを描きます。底になる部分はボーダーのラインにしてみよう。

 

裏打ち布、キルト綿、表布の順に重ねたら、布がずれないようにしつけをかけます。(見やすいように赤色の糸を使用しています)

 

フープに布を張り、先ほど引いたラインにそって刺していきます。利き手で針を上から刺したら、フープの下にある手で針を受けて押し上げるという動作を繰り返すのですが、結構難しい……。慣れるまで丁寧に刺していきましょう。(利き手に革製のシンブル、受け手に金属製のシンブルをはめて刺しています。)

 

ピースをつなげた部分は無地の布に刺していきましょう。お! 四角と三角のピースがふっくらと浮かび上がってきました。

 

キルティングが全部できたら、しつけ糸をはずして周りの余分なところをカットします。

4. バッグに仕立てよう!

裏打ち布が表になるように半分に折ったら、両脇を縫っていきましょう。バッグにするので、丈夫になるようにミシンを使うことにしました。

 

脇の裏打ち布1枚を長いまま残しておきます。それ以外の縫い代は短く切りそろえましょう。

 

長く残しておいた裏打ち布で、短く切った縫い代をくるむようにして縫っていきます。

 

マチもつけて使いやすくすることに。底の中心と脇を合わせてミシンで縫いましょう。

 

マチの余分な部分をカットしたら、端を布で包んで処理します。

 

バッグの口に使うバイヤステープを作りましょう。斜め45度にカットした布をテープメーカーに差し込み、ゆっくりと引きながらアイロンを当てていきます。

 

できあがったバイヤステープをバッグの口につけていきます。片側はミシンで一気に縫います。

 

もう片側は、手縫いで丁寧にまつりましょう。

 

持ち手をつけます。使った時に持ち手が取れてしまうと大変なので、しっかりと頑丈に縫っておきます。

5. 飾りをつけよう!

仕上げに飾りをつけましょう。お気に入りのボタンは無地の布に縫いつけてみよう。

 

革ひもの丸いチャームも作ります。カットして残ったキルト綿を中に入れて、フワフワにしてみました。

完成!

ネコをモチーフにして作った、キルトのネコバッグの完成です。ふっくらとしていてキルトの温かみを感じます。布の柄をよ~く見ると、あちこちにネコが! 持ち手もネコの形です。実は、布のパターンも四角と三角をつなげてネコの顔の形をイメージしています♪

 

裏面はこんな感じです。無地の布をメインにしているのでキルティングが映えますね。そして裏面もやっぱりネコがいっぱい! チャームはキリっとしたネコの顔です。ボタンも真ん中がネコです。

 

キルティングにもご注目! さりげなくネコのシルエットになっています。ネコにこだわりたかったので、がんばって縫いました。

キルティングの針目が若干大きくなってしまいましたが、かわいくておしゃれなバッグが完成! 今回の香山的完成度は星★★★★☆です。さっそく応募写真を撮りましょう。

今回のポイント&感想

今回のポイントは「縫い方」です。ピーシングやキルティングはミシンではできない細かい作業なので手縫いをし、バッグに仕立てる時は丈夫になるようにミシンも使用しました。そのため、きれいでバッグとしてもちゃんと使える作品ができました。みなさんもぜひ、縫う場所によって手縫いとミシンを使い分けてみてくださいね。

毎日3~4時間作業し、10日で完成しました。ピースをどのような形でつなげればネコに見えるのか、どこにネコの布を使おうか、ネコづくしにするために頭をフル回転させました。作業は、地道にチクチクと縫う時間が長いので時々心が折れそうになることも……。でもそのかいあって、世界に1つだけの素敵なネコバッグができました! これを持って散歩をするのが楽しみです♪

コンテストでは、入賞・入選作品を東京都中野区にあるクラフティングアートギャラリーで展示! 開催は2022年11月の予定です。さらに入賞作品はキルトジャパン2023年1月号冬で発表。あなたの作品を多くの人に見てもらえるチャンスです☆ 魅力あふれる作品のご応募、お待ちしています。

 

※詳しい応募の規定や応募方法

「第6回キルトジャパンコンテスト」

 

香山衣美

ライター。公募の入選回数は400回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。直近では、「世界を変えるキャッチコピー大賞」で大賞受賞、「こっぱっぱ大賞」で入賞。

 

出典: https://www.tezukuritown.com/nv/c/cquiltjp/

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