ときめきを形にしよう♪「第36回 四日市萬古陶磁器コンペ2022」
萬古焼の産地として知られる三重県四日市市。萬古陶磁器振興協同組合では「ときめくどうぶつの器」をテーマにした萬古焼の陶磁器を募集しています。締切は2022年4月23日。グランプリには30万円を贈呈! 入賞作品はばんこの里会館に展示されます。
300年の歴史を持つ萬古焼!
日常生活に癒しやぬくもりを与えてくれる焼き物。お皿やマグカップなど、今日も、さまざまな焼き物に触れていることでしょう。
萬古焼は江戸時代中期に豪商・沼波弄山(ぬなみろうざん)が現在の三重県朝日町小向(おぶけ)に窯を開いたことに始まります。食器や花器といった生活を彩る器から、工業製品の型までバラエティー豊か。動物をモチーフとしたものも古くから作られ、鳥や竜、麒麟、象、獅子などがあります。
今回はそんな萬古焼の原点の1つでもある動物をモチーフに、斬新なアイデアや新しい提案など、オリジナル商品として今後の四日市萬古焼の振興につながる作品を全国から募ります。
「ときめくどうぶつ」ならどんどんアイデアがわいてきそう。あなたの作品が萬古焼の未来を変えるかもしれません! 陶芸家の方や陶芸を習っている方はぜひご応募を。グループや会社での応募も受け付けています。
前回は応募作品の7割が入選!
応募総数101点の中から、入賞を含む71点が入選した前回。グランプリは審査員特別賞とのダブル受賞となりました! どのような作品が選ばれたのか、選評とともにご覧ください。
前回グランプリ作品「ハリネズミの酒器」
<選評>とても個性的で愛らしい酒器で、この作品の前では審査員も和やかな表情で審査をしていたのが印象的だった。蓋の摘みも、萬古焼の急須などにあるような「舞摘み」の技法で、ユニークさだけではなく、技術力の高さもしっかりと表れていた。【内田鋼一(陶芸家・審査員長)】
前回優秀賞作品「ウッドマン(ワニドリ注器)」
<選評>今年度のコンクール課題“どうぶつの器”を、この作品はユーモアと楽しみを込めて、見事に体現している。使い勝手や機能美などを笑い飛ばしてしまう物語性である。作者の年齢を知って驚かされた。なんとも若々しい機知に富んだ作品である。【長井千春(愛知県立芸術大学教授)】
前回優秀賞作品「ねこ MEGA きゅうす」
<選評>造形力も絵付けの技術力も表現力もトータル的にはグランプリでもおかしくない水準ではあった。ただ、蛇口の取り付け場所など道具として見ると少し勿体無いな…と思う部分があり、今回は優秀賞となった。【内田鋼一)】
前回優秀賞作品「蓋もの でんでん」
<選評>美しい器大小。テーマである「どうぶつの器」の動物は…と、でんでんむしを見つけ、大きく描かれた紫陽花とのバランスの良さは絵画を思い浮かべます。立体のでんでんむしは、わらべ唄が聞こえてくる♪♪心豊かになる器に。果たしてどのように使うのでしょうか。【数馬桂子(ばんこの里会館館長)】
どの作品も個性豊かでかわいらしいですね。こんな陶磁器があったら毎日が楽しくなりそう! 主催者HPでは、ご紹介した作品を含むずべての入賞・入選作品が掲載されているので、こちらもぜひご覧ください。
香山衣美
ライター。公募の入選回数は400回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。「公募ライター香山が挑戦!」企画も連載中。
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