三人組よ、永遠に!「第11回ポプラズッコケ文学新人賞」
ポプラ社では、小学校高学年~中学生が夢中になれる児童文学作品を募集しています。冒険、ファンタジー、恋愛、スポーツ、青春もの、ホラー、SF、謎解きミステリーなど、ジャンルは不問です。締め切りは10月31日。結果発表は2022年4月末を予定しています。大賞作品には100万円が贈られるほか、ポプラ社より書籍が刊行される予定です。
那須正幹作品の心を継いで
子どものころ、大人気シリーズ『ズッコケ三人組』を愛読した方も多いのではないでしょうか?
児童書というと真面目で、教訓的なものが多かった1970年代。「寝転んで、ポップコーンを食べている子が、ポップコーンを忘れて読みふけるような、ドキドキ、ハラハラのエンターテインメントを作りたい」という、作家・那須正幹氏と編集者の熱意がこのシリーズを生みだしました。
同シリーズは50巻まで続き、累計2500万部のベストセラーに。ごく普通の小学生であるハチベエ、ハカセ、モーちゃんたち3人の物語は、アニメ化や映画化もされ、2005年には番外編として3人が40歳になった『ズッコケ中年三人組』も刊行されました。
そんな『ズッコケ三人組』に続く作品を生み出すべく創設された本賞。那須正幹氏ご本人も特別審査員として参加予定でしたが、氏の訃報によりそれは叶わぬことに…。7月22日に79歳で亡くなられた那須正幹氏、別れを惜しんで作品の思い出を語る声がSNSにもあふれました。
子どもたちが選ぶ作品を
本賞が求めるのは、今を生きる子どもたちが「お腹を抱えて笑い、そして心から泣ける」作品とのこと。
「子どもが自分で考え、動き、成長するものがたり。子どもたちが自分で選び、本当に読みたいと思えるものがたり」を届けられる書き手に出会いたい、と主催者は語ります。
大賞以外にも、粗削りでも魅力のある作品には編集部賞が贈られ、担当編集がつくそうです。また、最終選考候補作には、今後に生かせるようなくわしい講評を個別に伝えてもらえるとのこと。子どもたちのために、良い作品を送り出したいという主催者の熱い想いが伝わってきます。
時代が変わり、子どもたちが生きる環境も変わりつつあります。けれども「面白い物語に出会いたい」という気持ちは変わらないはず。あなたなら、どんな物語を届けますか?
●賞:大賞=賞金100万円、ポプラ社より刊行
●締切:2021年10月31日(日)
青木緑
公募情報ライター。得意分野は短歌と川柳。いつか小説にも挑戦したい。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:https://www.poplar.co.jp/award/award2/index.html
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