第32弾「版画でつくろう 井上涼ワールド」やってみた♪


美術館巡りが趣味で、美術館の情報をチェックしていたら「版画でつくろう 井上涼ワールド」の募集があると知りました。なんと、応募作品の原画「写楽式洗顔」の江戸兵衛は香山の好きなキャラクターです♪ お気に入りのキャラクターを版画で作ってみたいな…!
ということで、公募ライター香山が第32回目に挑戦するのは、東広島市立美術館が開催する「版画でつくろう 井上涼ワールド」です。
版画であればどんな技法でも応募できるので、コンテスト難易度は星★★★☆☆です。
ユニークなアニメーションと印象的な音楽で独自の世界を繰り広げ、NHK Eテレ「びじゅチューン!」では作詞・作曲・歌・アニメーションを手掛けています。原画「写楽式洗顔」の江戸兵衛は「びじゅチューン!」でおなじみのキャラクターです。
応募内容
こちらのコンテストでは、井上涼さんが描いた原画「写楽式洗顔」の江戸兵衛をもとに制作した版画作品を募集しています。木版画や銅版画などの本格的なものから、芋版画や消しゴムはんこなど身近な素材を使ったものまで、版画であればどのような技法でも応募OK!
作品は官製ハガキサイズで、1人1枚まで応募できます。原画は主催者HPからダウンロード可能。応募は郵送のみ。締め切りは2021年6月6日(日)必着。
材料
前に木版画で年賀状を作ったので、今回は身近な消しゴムはんこに挑戦してみたいと思います! 材料・道具は、次のものを用意しましょう。文具店の他、100円ショップでも購入できます。
【材料・道具】
原画(正転バージョン)、ハガキ(数枚)、消しゴム板(ハガキサイズ)、マスキングテープ、鉛筆(またはシャーペン)、トレーシングペーパー、スタンプ台、デザインナイフ、彫刻刀。
1. 原画に模様を足してみよう!
主催者HPにある制作例を参考にしながら、さっそく作っていきます!
原画をそのまま使ってもいいのですが、せっかくなので着物の模様や背景を描き足してみましょう。江戸時代の雰囲気を出すために、背景は和柄にしてみようかな♪
2. トレーシングペーパーに写そう!
原画にトレーシングペーパーをのせ、鉛筆で輪郭をなぞっていきます。トレーシングペーパーはマスキングテープで貼り付け、動かないようにしましょう。
インクがのる部分を鉛筆で塗ります。塗る部分を間違えないように、原画を見ながら進めましょう。
3. 消しゴム板に写そう!
トレーシングペーパーを裏返して消しゴム板の上にのせたら、指や爪でしっかりとこすりつけていきます。香山は指や爪で上手くできなかったので、ヘラを使ってこすりつけてみました!
お…! きれいに写っています。細かい模様もちゃんと見えますね。
4. 消しゴム板を彫ろう!
デザインナイフで輪郭線の周りを彫ります。(見やすいように、写真は片手にしています)
消しゴム板なので、スッと刃が入り彫りやすいです!
インクをのせない面を彫刻刀で彫ります。インクが余分につかないように、少し深く彫り込みましょう!
全部、彫れました! 細かい目元や指を彫るのがちょっと大変でした…汗
5. 消しゴム板を彫ろう!
スタンプ台を逆さにして、消しゴム板にインクをのせます。何回かポンポンとたたき、インクが均一にのるようにしましょう!
人物と背景で色を変えてみたいと思うので、まず人物の部分に水色のインクをのせてみました♪
ハガキに消しゴム板をのせ、しっかり手のひらでおさえます。どんなふうになるのか、ドキドキしますね!
ハガキから離してみると…。細かい部分もちゃんと押せていました!
次は背景です。消しゴム板に残ったインクをウェットティッシュなどでふき取り、2色目のインクをのせて押しましょう。
あー! 位置がずれてしまいました…。押す位置に注意して、もう1回チャレンジしてみましょう!
完成!
作品の完成です! 華やかに仕上がりました。2色の境目がグラデーションになっていて素敵♪ 背景には「写楽式洗顔」になぞらえて、おしゃれアイテムの鏡(左)、くし(上)、筆(右)を彫ってみました。
他のインクも使ってみました! 左は4色使ったので、色の移り変わりが美しいです♪ 右はベースの色に黄色をポンポンと重ねました。山吹色やオレンジ色になっていて楽しいですね。
素敵な作品が何枚もできたので、今回の香山的完成度は星★★★★★です! どれを応募しようか、迷っちゃいますね。
今回のポイント&感想
今回のポイントは「インク」です。同じ図柄でもインクの色を変えたり、のせ方を工夫したりすると、いろいろな作品ができます! ぜひ、様々な色やのせ方にチャレンジしてみてくださいね。
制作にかかった時間は14時間です。消しゴムはんこでも、本格的な版画に劣らない、素敵な作品ができたので驚きでした! スタンプ台を使って押せるので、手軽で片付けも楽ちんでした。
応募作品は「井上涼展 版画スリスリびじゅチュ館」の会期中(2021年6月13日まで)
に、東広島市立美術館で展示されます。自分の作品が展示されるなんて夢みたい! ぜひみなさん応募してみてくださいね。
香山衣美
ライター。公募の入選回数は300回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。「公募ライター香山が挑戦!」企画を連載中。
出典:https://hhmoa.jp/workshop/2562/
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