第1回「令和の年金広報コンテスト」表彰式
1月15日(水)、東京都・千代田区霞が関にある厚生労働省の大臣室で、第1回「令和の年金広報コンテスト」の表彰式が行われた。最も優秀な作品に贈られる厚生労働大臣賞の受賞者が招待され、加藤勝信厚生労働大臣から賞状が授与された。
本コンテストは、次世代を担う若者たちと一緒に年金について考え、知識を深めてもらうことを目的に実施。ポスター部門、動画部門、自由形式部門の3部門で年金の意義や大切さを幅広く伝える作品を募集した。作品は合計426点集まった。今回の受賞作は年金についての広報などで使用される。
ポスター部門
ポスター部門では、小学5年生の平尾磨和さんが受賞した。作品には「20になったらためよう年金」というコピーとともに、20歳の誕生日ケーキと、コツコツとお金を貯めているアリたちが描かれている。平尾さんはポスターの制作にあたり、「おじいちゃんとおばあちゃんから年金の話を教わった」という。
受賞:平尾磨和さん(小学生)
動画部門
動画部門を受賞したのは、東北公益文科大学 国民年金加入行動啓発プロジェクト Aチーム。受賞作品の「年金知らない人にクイズを出してみた」は早押しクイズの形式になっている。質問の冒頭ではおとぎ話や一般常識について触れるが、質問を最後まで聞くと年金についての知識が問われるというユニークな内容だ。
加藤大臣は、作品内で浦島太郎が使われていることに対して、「浦島太郎は24、25歳の時に竜宮城に行き、それから700年後に戻ってきます。その後も年金を受け取れるといいですよね」といって会場の笑いを誘った。
受賞:東北公益文科大学 国民年金加入行動啓発プロジェクト Aチーム
自由形式部門
自由形式部門は、帝京大学(森田章夫さん、市原豪士さん、後藤奈々さん、米澤大乃さん)が受賞した。応募のきっかけは大学のゼミで年金についての勉強を始めたことだという。作品では学生たちの年金に対する関心を調査し、さらに同大学の経済学部500人にアンケートを実施し、分析を行った。
アンケート結果について市原さんは、「若者の年金に対する意識が予想していたよりも高かったことに驚いた。学生に向けた年金の広報を考えることで、自分たちの年金に対する意識も高まり、深く考えるきっかけになった」と話した。
受賞:帝京大学 森田章夫さん、市原豪士さん、後藤奈々さん、米澤大乃さん
最後に加藤大臣は「この年金広報コンテストを続けていきたい。コンテストによって、多くの人に関心を持っていただくと同時に、皆さんから見た年金についてのイメージを発信していただければと思います」と締めくくった。
第1回「令和の年金広報コンテスト」 受賞者は下記の通り。
■厚生労働大臣賞
・ポスター部門:平尾磨和(小学生)
・動画部門:東北公益文科大学 国民年金加入行動啓発プロジェクト Aチーム
・自由形式部門:帝京大学 森田章夫、市原豪士、後藤奈々、米澤大乃
■年金局長賞
・ポスター部門:東京学芸大学 佐野桃子
・動画部門:大妻女子大学短期大学部 関海凪
・自由形式部門:福岡大学 山下慎一
■特別協賛賞
・日本年金機構 理事長賞
ポスター部門:一般社団法人 公的保険アドバイザー協会
・年金シニアプラン総合研究機構 理事長賞
動画部門:流通経済大学 横山綺 ほか5名
・企業年金連合会 理事長賞、国民年金基金連合会 理事長賞
・自由形式部門:大阪経済大学 大谷藤子
短歌「年金は 若いうちから 考えよう いつ動くかで 未来は変わる」