連想ゲーム
先日、亀井工業ホールディングス株式会社が主催する「湯快爽快Web川柳」で月間賞をいただきました。
今回のテーマは「大きなお世話」。
ただ、温泉を運営している会社が行っている公募なので、月ごとのテーマはありますが毎回「温泉」を大前提にしているのです。
つまり、「温泉」と「大きなお世話」の二重テーマを考慮した川柳が求められます。
実際に利用したことはまだないのですが「下駄履きでいける湯治場」というキャッチコピーをホームページ上で拝見し、気軽に利用できる場所だと感じました。
そのためか、過去の作品を見ても、文学的な作品よりも、ユニークで親しみやすい作品が多く、少し砕けた印象の句にするよう心がけました。
「湯で歌い 歌詞のちがいを 指摘され」
今回は友人と温泉に行った時のことを詠みました。
湯に入りリラックスすると、歌が自然と口から出ることは誰にでも経験はあるのではないでしょうか。
「歌詞ちがうよ」と言われるとムッとしますが、「じゃあ歌ってみてよ」と、お互いああじゃないこうじゃないと歌い合う時間も、意外と楽しいものだったと思い出して句にしました。
このように、しっかりと自分の経験したエピソードを思い浮かべ、ひとつの場面を切り取って読む句は、想像よりもリアルで伝わりやすいと思います。
全くのゼロから詠むのに詰まったときには、私は連想ゲームのようにします。
「温泉」と言えば私は「一人で行かない」。
じゃあ「誰と行く」か。
「友人」であればその中でも、温泉に行くくらいだから裸の付き合いができるような「気の置けない人」か。
その人とのエピソードで何かないかな。
など、発想はあちらこちらに枝を広げることができます。
まったく何も思い浮かばない、という時はそのように紙に連想を書き出していくのも愉しい創作方法かもしれません。
この月間賞はコメントも掲載してくださり、選評もしっかりしてくださる嬉しい公募の一つです。
賞品として、オリジナルメモ帳と、共通入館招待券をいただきました。
きっと利用させていただいた際にはここでも、鼻唄を歌うことになりそうです。