憧れを形に
ある日、自宅に頼んでいないはずの雑誌が届きました。
分厚いその雑誌は「家庭画報8月号」。
ネットで間違えて買ったのかな?と不思議に思いましたがめくってみると、なんと私の作品が載っていました!
家庭画報では杉山昌善先生が毎回選者となって、「家族」をテーマに川柳を募集しています。
何度か投稿したことがありましたが、掲載は今回が初めてです。
杉山先生は川柳の本も多く出版しており、いくつか読ませていただきましたが、わかりやすく基本を教えてくださり参考になっています。
そんな密かに師匠と思っている方から選んでいただき嬉しくなりました。
作品はこちら
「似顔絵はちょっと良く描く子の配慮」
娘はいつも、私の似顔絵を描くときには必ず笑顔で、実物よりもかわいく描いてくれます。
その絵からは、よさげに描いてくれる気遣いや、母にはこうであって欲しいという理想など、娘の様々な思いが感じられます。
杉山先生も同じような体験をなさったことがあったようで、共感を得たことが、選ばれた理由の一つではないかと思っています。
家庭画報という雑誌は、言うまでもなく歴史あるハイカルチャーな婦人雑誌です。
3200円のかき氷が、当たり前に掲載されているような雑誌で、200円のアイスクリームを買うことさえ悩む私は、恐れ多くて一度閉じてしまいました。
しかし母に話すと「私もたまに家庭画報を読んでるのよ。なりたいものってね、見ているうちに近づいてくるものだから」と言っていました。
これには少し真実味があります。
確かに母は昔より、家庭画報チックになっているような気がするのです。
母の言葉を聞いて、私は家庭画報を直視できるようになり、いつかこのような世界に少しでも近づけたらなあと、楽しい気持ちで読めるようになりました。
これは公募でも、同じではないかと思います。
今は手の届かない夢のように大きな賞も、自分とは全く切り離してしまわないこと。
いつかそこに行きつけると、疑わずに追い求めることが大切なのではないでしょうか。
それは、身の程知らずとは呼ばないと思います。
むしろ、かっこいいですよね!