日本史が苦手でも興味がでてくる!ぬりえで歴史に親しもう~
今年は平成30年。いよいよ来年の5月1日から新しい元号になりますが、日本で元号が生まれたのはいつでしょう?歴史を辿ってみると飛鳥時代に遡ります。
奈良県では、『日本書紀』『古事記』や『万葉集』にもっと親しみを持ってもらおうと歴史書の偏さんに取り組んだ天武天皇やその妻、持統天皇、飛鳥時代に活躍したと伝えられる聖徳太子の絵柄ぬりえコンテストを開催しています。下絵は『学習まんが日本の歴史』(集英社)のマンガを担当されている、あおきてつおさんが描きおろしています。
日本史はちょっと苦手だな…という人も、色やデザイン、オシャレについての話ならば興味が湧いてきませんか?
色といえば、聖徳太子は冠や衣服の色で位を表す制度を取り入れました。位の高い順に紫・青・赤・黄・白・黒と並びます。この時代は朝鮮や中国の影響を深く受けており、聖徳太子は中国風の長い上着にスカートのような衣服を着て、下には袴を着用していたそうです。
ちなみに中国文化の色彩といえば、陰陽五行説の五色「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」。とくに「黄色」は高貴の色と言われ、皇帝のみ使うことが許された歴史があります。色のもつ、象徴的・心理的影響力の強さを感じますね。
天武天皇・持統天皇の時代には、染色の技術が発達し、貴族たちは極彩色が有名な高松塚古墳の壁画にあるような美しい色とりどりの衣装を身にまとっていたと考えられています。壁画には五行思想に基づいた四神が描かれていたと推定されています。
調べていくうちに、もっと時代背景を知りたくなり地元の歴史博物館に足を運んでみたら、ちょうど古墳時代の遺跡展がやっていました。地域は違えど、出土した副葬品の中には耳環(イヤリング)や首飾り(ネックレス)などの装身具が多数あり、展示されていました。重層ガラス玉は国外からもたらされた希少品でステイタスのひとつだったようです。
ぬりえコンテストでは人物の部分だけでなく背景への書き込みも審査の対象になるので、その時代の暮らしぶりや文化を調べて、自由な発想で反映してみるのも面白いですね。余白部分に今まで見えなかった事柄が浮かびあがって、さらに興味が出てきそう…。
遥か昔の人々に想いを馳せて、歴史に親しみながらぬりえを楽しんでみてください〜!
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/art/drawing/039158.html
(2018年1月15日〆切)