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小説現代長編新人賞について

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作文・エッセイ
作家デビュー

文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。

多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。

今回は小説現代長編新人賞について、触れることにする。小説現代長編新人賞は、江戸川乱歩賞(四百字詰原稿用紙換算で三百五十~五百五十枚。賞金は一千万円)と締切日が同日のために、ミステリー系の応募作は江戸川乱歩賞のほうに流れる。したがって小説現代長編新人賞の応募作はミステリー以外の全ジャンルということになり、時代小説に偏る傾向が大きく見られる。


第一回からの受賞者と、その後の活躍ぶりを単著数で見ていくと、次のようになる。

第一回 ヴァシィ章絵『ワーホリ任侠伝』(二)、中路啓太『火ノ児の剣』(四)
第二回 田牧大和『花合せ――濱次お役者双六』(七)、火田良子『東京駅之介』(一)
第三回 斎樹真琴『地獄番 鬼蜘蛛日誌』(三)、朝井まかて『実さえ花さえ』(二)
第四回 加藤元『山姫抄』(二)

(下段は奨励賞で、作品数には受賞作を含む)

この中で『ワーホリ任侠伝』『東京駅之介』『山姫抄』の三作が時代小説ではない。

年に一度の新人賞なので、受賞回が古いほど作品数が多くなるはずだが、第二回の田牧さんが七作と、群を抜いて多く、第一回の奨励賞の中路さんが、これに次ぐ形である。


実は、田牧さんも中路さんも、私の主催する小説講座の生徒だった。中でも田牧さんはキャラクター造型が最初から巧みで、全く手の掛からない生徒で、私は、たったの一カ月半しか教えていない。その一カ月半で一気呵成に書き上げた長編が、受賞作となった。


キャラクター造型が巧いとは、端的に言って、主人公および主要登場人物の性格が魅力的であり、なおかつ登場人物同士の会話が巧みであることを指す。しかも、田牧さんは、擬声語・擬態語の使い方も巧みで、私の教えることといったら、ストーリー構成の盛り上げ方と、あとは時代劇であるから、時代考証のキーポイントの押さえ方ぐらいだった。


私は、よく生徒に言うのだが「キャラの巧さは七難隠す」なのである。新人賞の受賞要件には新奇でオリジナルのアイディアが不可欠であるが、いくら斬新なアイディアが出せても、キャラ造型に魅力がなければ、プロ作家として文壇に生き続けることは叶わない


過去、数多いる新人賞受賞作家の九割以上が敢えなく文壇から消え去った理由は、一にも二にも魅力あるキャラ造型ができなかったことに起因すると断言しても過言ではない。


主要登場人物のキャラ造型が魅力的なら、ストーリー展開がステレオ・タイプであってもファンは食いついてくる。赤川次郎さんや内田康夫さんが、典型だろう。新人賞はステレオ・タイプなストーリー展開では受賞できないが、一般読者に対しては、むしろ展開がステレオ・タイプであったほうが「安心して読める」という点で好まれる場合が多い。


ところで、こういう書き方をしてくると、必ず「魅力的な性格とは何なのか」「魅力的な会話とは、どういうものか」という質問をする人がいる。そういう人の書く作品は例外なく、登場人物の性格が魅力的でなかったり、それ以前の状態で、人間味が感じられなかったり、である。会話となると、ただ物語の情報を登場人物に喋らせているだけになる。


そういう人の作品に私が手を加えるのは簡単である。だが、それでは実力がつかない。


どう工夫すれば登場人物のキャラが立つのか、これはもう、悟ってもらう以外にない。


まずは、ストーリー展開の面白さと、キャラが立っているのか否かは別個に切り離して考える必要がある。そうしないと、なぜステレオ・タイプで、金太郎飴のようにワンパターンの作品しか書かないプロ作家が文壇の大御所として君臨しているのか理解できない。


一つは、新人賞を受賞して華々しく文壇にデビューしながら、五作以内に消えた作家の作品を読んで分析してみることだ。全部が全部とまでは言わないが、九割以上の作品は、登場人物に魅力がない。なぜ魅力が感じられないのか、事細かに分析してみることだ。


登場人物のキャラが立っていなくても、ストーリー展開が面白ければ新人賞は受賞できる。キャラ造型などは量を書き込めば自ずと巧くなってくるという〝期待値〟が選考委員にも編集者にもあるからだ。だが、あいにくと、そうではないことを現実が示している。


幸運にも新人賞が受賞できたら、自己責任において、キャラ造型に磨きを掛ける努力をしなければならない。そのためには、何十という多数の作品を上梓しているプロ作家の手法を分析することは、大いに参考になる。ストーリー展開がステレオ・タイプであることは無視する。そうすると、九割以上の作品において登場人物のキャラ造型が巧みだと認識できるはずで、これも同様、どこが魅力的なのか、事細かに分析してみることだ。


この〝ネガティブ分析〟と〝ポジティブ〟分析を併せて実行することで、新人賞を受賞して、なおかつ文壇で息の長いプロ作家になるのに目指すべき方向性が見えてくる。


後は、選考委員の感性に合うような創作アイディアの新奇性ということになる。


『地獄番 鬼蜘蛛日誌』のキャッチ・コピーは「地獄に堕ちた女郎の願いは蜘蛛になること。代わりに閻魔が命じたのは、鬼の御用聞きと地獄の見回り、そして日誌を書くこと。鬼蜘蛛と変化した女郎が見つめる、怨むこと怨まれること、許すこと許されることの意味」で、とにかく発想が奇抜。地獄・閻魔・鬼といった既存アイテムを使って物語を構築すると、たいていの場合は減点対象だが、そうならなかった。文章力では『実さえ花さえ』のほうが上だが、『実さえ花さえ』は前年受賞作の『花合わせ』と雰囲気的に酷似していることが大きな減点材料で、そのために奨励賞に止まって、ダブル受賞とならなかった。

その辺りの選考経緯は、小説現代の誌上で事細かに説明されている。当初は『実さえ花さえ』に授賞の雰囲気だったのが、『花合わせ』に似すぎていることと、『地獄番』の粗削りながら斬新なアイディアを強硬に押す選考委員がいて、最終的に逆転授賞となった。


これほどまでに新奇で斬新なアイディアというのは重要なポイントで、技術的な拙劣度などは容易に撥ね返す。当講座でも「新人賞受賞の傾向と対策とは、過去の受賞作を分析研究して、絶対に似ないようにすることだ」と繰り返し述べているが、この第三回の選考結果は如実にそのことを立証している。『実さえ花さえ』は小説現代長編新人賞に応募すべきではなかった。幸い、奨励賞に引っ掛かったが、さもなければ、あたら才能ある人が、過去の受賞作に似ているが故に埋もれて陽の目を見ない、ということになっただろう。


第四回受賞作の『山姫抄』は、現代劇ではあるが、物語の舞台を超辺鄙な田舎に設定することで、時代劇的な雰囲気を醸し出すことに成功している。その点さえ除けば、新人賞応募作にはよくあるDV(ドメスティック・バイオレンス)の話で、起承転結のメリハリもさほど利いていないし、ラストのオチも、決まったとは言い難い。登場人物も、個性的ではあるが、とうてい魅力的とは言い難い。とにかく、舞台を、途轍もなく不便な田舎に設定するという、その〝一発アイディア〟で授賞されたような作品と言える。


私は、小説講座の生徒に「できる限り、物語の舞台は辺鄙な田舎に設定しろ。大都会が舞台だと、選考委員の圧倒的大多数は都会在住の人間だから、それだけで既視感が出て減点対象になる」と口を酸っぱくして言っているが、まさに『山姫抄』は、その見本のような作品と言える。登場人物にもストーリー展開にも難があるから、作者の加藤さんが文壇に生き残れるか否かは、この二大弱点を克服できるか否かに懸かっていると見る。

若桜木先生が送り出した作家たち

小説現代長編新人賞

小島環(第9回)

仁志耕一郎(第7回)

田牧大和(第2回)

中路啓太(第1回奨励賞)

朝日時代小説大賞

仁志耕一郎(第4回)

平茂寛(第3回)

歴史群像大賞

山田剛(第17回佳作)

祝迫力(第20回佳作)

富士見新時代小説大賞

近藤五郎(第1回優秀賞)

電撃小説大賞

有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞)

『幽』怪談文学賞長編賞

風花千里(第9回佳作)

近藤五郎(第9回佳作)

藤原葉子(第4回佳作)

日本ミステリー文学大賞新人賞 石川渓月(第14回)
角川春樹小説賞

鳴神響一(第6回)

C★NOVELS大賞

松葉屋なつみ(第10回)

ゴールデン・エレファント賞

時武ぼたん(第4回)

わかたけまさこ(第3回特別賞)

日本文学館 自分史大賞 扇子忠(第4回)
その他の主な作家 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司
新人賞の最終候補に残った生徒 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞)

若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール

昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。

小説現代長編新人賞について(2010年12月号)

文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。

多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。

今回は小説現代長編新人賞について、触れることにする。小説現代長編新人賞は、江戸川乱歩賞(四百字詰原稿用紙換算で三百五十~五百五十枚。賞金は一千万円)と締切日が同日のために、ミステリー系の応募作は江戸川乱歩賞のほうに流れる。したがって小説現代長編新人賞の応募作はミステリー以外の全ジャンルということになり、時代小説に偏る傾向が大きく見られる。


第一回からの受賞者と、その後の活躍ぶりを単著数で見ていくと、次のようになる。

第一回 ヴァシィ章絵『ワーホリ任侠伝』(二)、中路啓太『火ノ児の剣』(四)
第二回 田牧大和『花合せ――濱次お役者双六』(七)、火田良子『東京駅之介』(一)
第三回 斎樹真琴『地獄番 鬼蜘蛛日誌』(三)、朝井まかて『実さえ花さえ』(二)
第四回 加藤元『山姫抄』(二)

(下段は奨励賞で、作品数には受賞作を含む)

この中で『ワーホリ任侠伝』『東京駅之介』『山姫抄』の三作が時代小説ではない。

年に一度の新人賞なので、受賞回が古いほど作品数が多くなるはずだが、第二回の田牧さんが七作と、群を抜いて多く、第一回の奨励賞の中路さんが、これに次ぐ形である。


実は、田牧さんも中路さんも、私の主催する小説講座の生徒だった。中でも田牧さんはキャラクター造型が最初から巧みで、全く手の掛からない生徒で、私は、たったの一カ月半しか教えていない。その一カ月半で一気呵成に書き上げた長編が、受賞作となった。


キャラクター造型が巧いとは、端的に言って、主人公および主要登場人物の性格が魅力的であり、なおかつ登場人物同士の会話が巧みであることを指す。しかも、田牧さんは、擬声語・擬態語の使い方も巧みで、私の教えることといったら、ストーリー構成の盛り上げ方と、あとは時代劇であるから、時代考証のキーポイントの押さえ方ぐらいだった。


私は、よく生徒に言うのだが「キャラの巧さは七難隠す」なのである。新人賞の受賞要件には新奇でオリジナルのアイディアが不可欠であるが、いくら斬新なアイディアが出せても、キャラ造型に魅力がなければ、プロ作家として文壇に生き続けることは叶わない


過去、数多いる新人賞受賞作家の九割以上が敢えなく文壇から消え去った理由は、一にも二にも魅力あるキャラ造型ができなかったことに起因すると断言しても過言ではない。


主要登場人物のキャラ造型が魅力的なら、ストーリー展開がステレオ・タイプであってもファンは食いついてくる。赤川次郎さんや内田康夫さんが、典型だろう。新人賞はステレオ・タイプなストーリー展開では受賞できないが、一般読者に対しては、むしろ展開がステレオ・タイプであったほうが「安心して読める」という点で好まれる場合が多い。


ところで、こういう書き方をしてくると、必ず「魅力的な性格とは何なのか」「魅力的な会話とは、どういうものか」という質問をする人がいる。そういう人の書く作品は例外なく、登場人物の性格が魅力的でなかったり、それ以前の状態で、人間味が感じられなかったり、である。会話となると、ただ物語の情報を登場人物に喋らせているだけになる。


そういう人の作品に私が手を加えるのは簡単である。だが、それでは実力がつかない。


どう工夫すれば登場人物のキャラが立つのか、これはもう、悟ってもらう以外にない。


まずは、ストーリー展開の面白さと、キャラが立っているのか否かは別個に切り離して考える必要がある。そうしないと、なぜステレオ・タイプで、金太郎飴のようにワンパターンの作品しか書かないプロ作家が文壇の大御所として君臨しているのか理解できない。


一つは、新人賞を受賞して華々しく文壇にデビューしながら、五作以内に消えた作家の作品を読んで分析してみることだ。全部が全部とまでは言わないが、九割以上の作品は、登場人物に魅力がない。なぜ魅力が感じられないのか、事細かに分析してみることだ。


登場人物のキャラが立っていなくても、ストーリー展開が面白ければ新人賞は受賞できる。キャラ造型などは量を書き込めば自ずと巧くなってくるという〝期待値〟が選考委員にも編集者にもあるからだ。だが、あいにくと、そうではないことを現実が示している。


幸運にも新人賞が受賞できたら、自己責任において、キャラ造型に磨きを掛ける努力をしなければならない。そのためには、何十という多数の作品を上梓しているプロ作家の手法を分析することは、大いに参考になる。ストーリー展開がステレオ・タイプであることは無視する。そうすると、九割以上の作品において登場人物のキャラ造型が巧みだと認識できるはずで、これも同様、どこが魅力的なのか、事細かに分析してみることだ。


この〝ネガティブ分析〟と〝ポジティブ〟分析を併せて実行することで、新人賞を受賞して、なおかつ文壇で息の長いプロ作家になるのに目指すべき方向性が見えてくる。


後は、選考委員の感性に合うような創作アイディアの新奇性ということになる。


『地獄番 鬼蜘蛛日誌』のキャッチ・コピーは「地獄に堕ちた女郎の願いは蜘蛛になること。代わりに閻魔が命じたのは、鬼の御用聞きと地獄の見回り、そして日誌を書くこと。鬼蜘蛛と変化した女郎が見つめる、怨むこと怨まれること、許すこと許されることの意味」で、とにかく発想が奇抜。地獄・閻魔・鬼といった既存アイテムを使って物語を構築すると、たいていの場合は減点対象だが、そうならなかった。文章力では『実さえ花さえ』のほうが上だが、『実さえ花さえ』は前年受賞作の『花合わせ』と雰囲気的に酷似していることが大きな減点材料で、そのために奨励賞に止まって、ダブル受賞とならなかった。

その辺りの選考経緯は、小説現代の誌上で事細かに説明されている。当初は『実さえ花さえ』に授賞の雰囲気だったのが、『花合わせ』に似すぎていることと、『地獄番』の粗削りながら斬新なアイディアを強硬に押す選考委員がいて、最終的に逆転授賞となった。


これほどまでに新奇で斬新なアイディアというのは重要なポイントで、技術的な拙劣度などは容易に撥ね返す。当講座でも「新人賞受賞の傾向と対策とは、過去の受賞作を分析研究して、絶対に似ないようにすることだ」と繰り返し述べているが、この第三回の選考結果は如実にそのことを立証している。『実さえ花さえ』は小説現代長編新人賞に応募すべきではなかった。幸い、奨励賞に引っ掛かったが、さもなければ、あたら才能ある人が、過去の受賞作に似ているが故に埋もれて陽の目を見ない、ということになっただろう。


第四回受賞作の『山姫抄』は、現代劇ではあるが、物語の舞台を超辺鄙な田舎に設定することで、時代劇的な雰囲気を醸し出すことに成功している。その点さえ除けば、新人賞応募作にはよくあるDV(ドメスティック・バイオレンス)の話で、起承転結のメリハリもさほど利いていないし、ラストのオチも、決まったとは言い難い。登場人物も、個性的ではあるが、とうてい魅力的とは言い難い。とにかく、舞台を、途轍もなく不便な田舎に設定するという、その〝一発アイディア〟で授賞されたような作品と言える。


私は、小説講座の生徒に「できる限り、物語の舞台は辺鄙な田舎に設定しろ。大都会が舞台だと、選考委員の圧倒的大多数は都会在住の人間だから、それだけで既視感が出て減点対象になる」と口を酸っぱくして言っているが、まさに『山姫抄』は、その見本のような作品と言える。登場人物にもストーリー展開にも難があるから、作者の加藤さんが文壇に生き残れるか否かは、この二大弱点を克服できるか否かに懸かっていると見る。

若桜木先生が送り出した作家たち

小説現代長編新人賞

小島環(第9回)

仁志耕一郎(第7回)

田牧大和(第2回)

中路啓太(第1回奨励賞)

朝日時代小説大賞

仁志耕一郎(第4回)

平茂寛(第3回)

歴史群像大賞

山田剛(第17回佳作)

祝迫力(第20回佳作)

富士見新時代小説大賞

近藤五郎(第1回優秀賞)

電撃小説大賞

有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞)

『幽』怪談文学賞長編賞

風花千里(第9回佳作)

近藤五郎(第9回佳作)

藤原葉子(第4回佳作)

日本ミステリー文学大賞新人賞 石川渓月(第14回)
角川春樹小説賞

鳴神響一(第6回)

C★NOVELS大賞

松葉屋なつみ(第10回)

ゴールデン・エレファント賞

時武ぼたん(第4回)

わかたけまさこ(第3回特別賞)

日本文学館 自分史大賞 扇子忠(第4回)
その他の主な作家 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司
新人賞の最終候補に残った生徒 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞)

若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール

昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。