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没後100年の節目に「ロンドン漱石記念館」が閉館

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漱石が作家になる前、イギリスに留学していた話は有名ですが、ロンドンで34年間にわたり運営されてきた「漱石記念館」が9月28日に閉館となりました。漱石研究家として有名な恒松郁生さん(同館館長・崇城大学教授)が1984年にオープン。漱石について書かれた書籍や、当時の雑誌・写真資料など、貴重な展示めあてに研究者やファンが多く訪れました。

 

漱石が留学していたのは1900~1902年の2年余り。当時すでに結婚していた漱石は、国費留学生として妻子とともに滞在していました。留学中は何度も下宿を転々としましたが、記念館はその最後の下宿先の向かいにありました。漱石は帰国後に処女作である『吾輩は猫である』を執筆し作家活動を開始するなど、留学が作家活動に及ぼした影響は大きいとされています。

 

記念館のFacebookページでは、恒松館長名で「記念館は閉館しますが、漱石情報の発信と情報交換の場所としてFBは存続します。ロンドン漱石記念館の資料は、漱石ファンに活用していただけるような形で、存続できるように粉骨砕身しております」「しばらく時間がかかるかと思いますが、たぶん来年にはあっと驚くウルトラQのニュースをお届けできるように、粉骨砕身中です」などと発信されており、今後も目が離せません

 

Virtual ロンドン漱石記念館

https://www.facebook.com/sosekimuseum/

 

一方、来年9月の開館を目指しているのが「漱石山房(仮称)」。晩年の9年間を過ごし、『三四郎』『こゝろ』『道草』など数々の代表作を執筆し、終の住処となった新宿区早稲田南町(現在は漱石公園として一部)に整備中です。書斎・客間・ベランダ式回廊など当時を再現した展示や、漱石の著作や関連する本を読みながらゆったりと過ごせる図書室・カフェが設置予定となっており、1年後が楽しみです。

 

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