公募でステップアップ! 短歌公募 〜初心者からOK編〜(1/2)
令和のいま、歌集『サラダ記念日』(1987年)以来の短歌ブームが到来しているとか。しかも、自分で短歌をつくる人が増えているそうです。X(旧Twitter)をはじめとするSNSやブログの普及が背景にあるのかもしれません。最近では女性向け雑誌「anan」や、カルチャー誌「ダ・ヴィンチ」でも大きく短歌が取りあげられました。
「万葉集」や「百人一首」など和歌の歴史をくむ短歌ですが、普段づかいのしゃべり言葉(口語)で詠まれた短歌も増えてきました。57577の音のリズムを意識すれば、他に難しいルールはありません。ちょっと興味がわいてきた人、一首詠めた人は、ためしに短歌のコンテストに応募しませんか? 今回は初心者から気軽に挑戦できる定番短歌公募をご紹介します。
※掲載している情報は過去のものの場合があります。今年度の開催状況は、主催者サイトを随時ご確認ください。
お手元の新聞をチェックしてみて 新聞歌壇
応募者も読者も多いのが「新聞歌壇」と呼ばれる短歌投稿欄です。メジャーな全国紙から、地方密着の新聞、業界新聞まで、短歌の投稿欄を設けている新聞はたくさんあります。新聞を取っている方はぜひチェックを。週単位や月単位で募集している新聞歌壇が多い一方、下記の「山梨日日新聞 新春文芸」のように、年末年始にかけて大きめのコンテストを開催するケースもあります。
毎週投稿するのも、好きな歌人・好きな題を選ぶもよし NHK短歌
最近短歌を始めた人が最も投稿しやすいのが、NHK Eテレで放送されている「NHK短歌」です。週替わりで4人の歌人が選者を務め、番組で作品を紹介しています。毎週異なるお題が出る点、WEBから応募可能な点が、継続して挑戦するのにうれしいポイント。番組で採用されるだけでなく、月に1度発売するNHK短歌テキストに載るかもしれない、Wチャンスな点も楽しい公募です。
テレビ出演しませんか? NHK全国短歌大会
学校法人NHK学園が主催する、新春を彩るコンテストがこちら。NHK短歌に出演中の歌人や、短歌結社で指導を行う歌人が選者を務めます。各選者が選ぶ特選歌の作者はNHKホールで開かれる本大会の壇上に招待! 紅白歌合戦と同じステージで、憧れの選者と並び、テレビ放映されるかもしれません。初心者から熟練者まで、幼児から高齢者までが応募する、国民的短歌イベントです。
あなたの短歌を活字にしよう 角川全国短歌大賞
月刊「短歌」を発行する角川が年に1度開催する本賞。大賞には賞金10万円が授与されます。投稿料がかかりますが、応募者全員の短歌を収録した作品集「短歌生活」が必ずもらえます。あなたの短歌が活字になって、全国に届くチャンス。かならず掲載されると思うとやりがいがありますね。渾身の作品を投稿したいものです。
川柳・短歌・俳句
第15回角川全国短歌大賞
角川文化振興財団が、第15回角川全国短歌大賞の作品を募集しています。
2023年10月31日(火) 締切
自由賞大賞・題詠大賞:賞状、副賞10万円とトロフィー
高校生以下の新定番! 短歌研究ジュニア賞
老舗短歌専門誌「短歌研究」を発行する短歌研究社が設立したジュニア向け短歌賞。学生向け短歌公募の新定番となりつつある本賞は、現役国語科教員の千葉聡さんをはじめ、佐藤弓生さん、佐藤りえさん、寺井龍哉さんと、他の短歌賞に比べて若い年代の歌人が選考委員を務めています。『短歌研究ジュニア はじめて出会う短歌100』(短歌研究社発行、講談社発売)は、この選考員たちが中高生に勧めたい100首を収録した一冊。おすすめです。
川柳・短歌・俳句
第4回短歌研究ジュニア賞
「恐るべき10代」集まれ!
輝かしきジュニア短歌チャンピョンはだれだ。
選考委員= 千葉聡 佐藤弓生 佐藤りえ 寺井龍哉
2023年10月31日(火) 締切
特賞・金賞・銀賞・選者賞