マンホール公募の世界~マニアによるオススメデザインも~(1/3)
日本人はマンホールが大好き!
日本において現在のようなマンホールが生まれたのは、明治~大正時代ごろだと考えられています。当初はヨーロッパのものをもとに作られていたそうですが、時代を経て日本のマンホールは独自の変化を遂げました。
特筆すべきは、ご当地マンホールをはじめとした個性豊かなデザインマンホールです。海外にも趣向を凝らしたマンホールは存在しますが、日本のように各自治体の特色が色濃く反映され、緻密なデザインが描かれたものは珍しいとか。そのため、マンホールの写真を撮影するために来日する外国人観光客も存在するそうです。マンホールのデザインがプリントされた「マンホールカード」を配布する自治体も多く、マンホールの世界にハマるマニアも少なくありません。
こうして「各地域に適したデザインのマンホールを設置する文化」が根付き、日本においてマンホールの文化が発展してきました。この流れの影響は公募にも出ており、多くの自治体が「マンホールのふたのデザイン」を募集しています。
余談ですが、マンホールのふたが丸い理由は「マンホールの中にふたが落下することを防ぐため」だそうですよ。
たとえば、マンホールのふたと穴が両方四角かったら……ふたがズレてしまった時、ふたは穴の中に落下してしまうでしょう。なぜなら、穴の対角線がふたの一辺よりも長くなってしまうからです。これに対して直径が変わらない丸いふたと穴なら、そういった心配はありません。
ライターオススメマンホールで日本を横断!
ここからは、マンホールにハマって6年超えの公募ライター・岩井がオススメのマンホールをご紹介します。マンホールを通して、日本をぐるりと一周してみましょう!
★東京都・上野公園
お花見客で毎年多くの人が訪れる上野公園には、桜をモチーフにしたデザインのマンホールが! 頭上で咲いている桜だけでなく、足元に咲く美しい桜も見逃さないようにしたいですね。
★長野県・渋温泉
温泉に入るサルが見られることで世界中から観光客が集まる「地獄谷野猿公苑」のデザインが描かれています。温泉でポカポカあたたまるおサルさんの表情がかわいくて、思わずほほがゆるみますね!
★愛知県・名古屋市
名古屋で見つけたこちらのマンホールは、名古屋港・東山動植物園・名古屋城など、市内のさまざまな観光名所が描かれています。観光中のテンションを一気に高めてくれました。
★大阪府・門真市
かわいらしい色味を使って表現されたお花は、市の花でもあるさつきです。個人的には、こちらのデザインが今までのコレクションの中で1番のお気に入り。自分にとってのベストマンホールを探すのもマンホール巡りの醍醐味です!
★大分県・別府市
別府市のマンホールには、季節に合った花が咲いています。こちらのデザインはスイセン。ほかの植物のデザインを探して、宝探し気分で街を歩いてみるのもオススメ!
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