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平山郁夫の魂を継ぐ!島根県立美術館で「未来へのキャラバン」展開催、シルクロードの至宝が集結

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
平山郁夫《パルミラ遺跡を行く・朝》2006年 平山郁夫シルクロード美術館蔵 171.1×364.0cm(プレスリリースより)

島根県立美術館で、日本画家・平山郁夫の壮大な世界観を体感できる企画展「平山郁夫 未来へのキャラバン-シルクロードから日本、そして出雲へ-」が2025年1月17日から3月10日まで開催される。本展では、平山郁夫シルクロード美術館のコレクションを中心に、平和を願い続けた画家の多彩な業績を紹介する。

広島で被爆しながらも奇跡的に生き延びた平山郁夫は、平和への祈りを込めて仏教をテーマに独自の日本画表現を確立した。その後、シルクロードを中心に世界各地の文化遺産に視野を広げ、人類の悠久の歴史を壮大なスケールで描き続けた。

展示は3章構成で、第1章「シルクロードへの道」では、平山の代表作「大シルクロードシリーズ」より《パルミラ遺跡を行く》などの大作を展示。第2章「シルクロードの遺宝」では、平山夫妻が収集した1万点以上に及ぶシルクロード各地の美術品から厳選された逸品を公開する。ガンダーラ仏や中国唐代の陶俑など、古代から中世にかけての貴重な文化財を間近で鑑賞できる。

第3章「日本の風景 みちのく、京都、そして出雲へ」では、平山が日本各地で描いた作品を紹介。特に注目は大作《八雲立つ 出雲路古代幻想》で、島根ゆかりの風景が幻想的に描かれている。関連する素描やスケッチも併せて展示され、平山の創作プロセスを垣間見ることができる。

展覧会に合わせて、講演会やギャラリートーク、ワークショップなど多彩な関連イベントも開催。2月11日には木管アンサンブルによるロビーコンサート「音楽で旅するシルクロード」、2月22日には二胡奏者・劉福君によるコンサート「シルクロードに想いをはせて」が行われ、音楽でもシルクロードの雰囲気を楽しめる。

また、美術館に併設されたレストラン「RACINE」では、シルクロードをテーマにしたワイン会も2回にわたって開催。ジョージアやギリシャ、中国のワインなど、普段味わえない珍しいワインを楽しめる機会となっている。

平山郁夫の芸術と平和への想いに触れ、シルクロードの歴史と文化を体感できる貴重な機会。島根の冬を彩る文化イベントとして、美術ファンはもちろん、歴史や異文化に興味がある方にもおすすめの展覧会だ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000871.000036130.html