能登半島地震1周年、医師たちの奮闘記録!未来への教訓と提言を映像アーカイブで公開
能登半島地震から1年。石川県医師会とMuTubeが手を組み、被災地の医療現場で奮闘した医師たちの声を映像アーカイブとして公開した。「医師たちの奮闘 -能登半島地震/能登豪雨–」と題されたこのプロジェクトは、災害医療の最前線で活躍した医療従事者たちの貴重な経験と教訓を後世に伝える取り組みだ。
石川県医師会の安田健二会長は、「全国からのJMAT派遣は延べ1万2千人を超え、被災地に大きな希望をもたらしてくれました」と語り、支援への感謝を表明。同時に、「災害時の医療体制における課題や反省点を次なる災害対応に活かすための使命を持って、お伝えしていきたい」と、この記録の重要性を強調した。
プロジェクトでは、被災4市町を中心に28の医療施設を取材。発災直後の混乱から、その後の医療提供体制の変化まで、現場の生々しい声が収められている。特筆すべきは、この地域が全国でも有数の高齢化率と医師不足に悩む医療過疎地域であることだ。そんな厳しい環境下での医療従事者たちの奮闘ぶりが、映像と記事を通じて生々しく伝わってくる。
MuTubeの加藤愛梨代表は、「被災状況下での新たな健康問題や、震災によって急加速した人口減少(=患者減少)そのもの、発災直後の応急対応から地域全体の復旧・復興にまで自らの意思で向き合う先生方のお姿」に注目。能登の現状が日本社会の未来を映し出していると指摘し、この記録が今後の災害対策に活かされることへの期待を寄せている。
17年前の能登半島地震の経験を活かし、今回の災害に立ち向かった医師たち。彼らの「同じ経験を誰にもしてほしくない」という切実な思いは、このアーカイブを通じて確実に次世代へと引き継がれていくだろう。災害大国日本において、この貴重な記録は、医療関係者のみならず、防災に関わるすべての人々にとって、かけがえのない財産となるはずだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000154186.html