台湾料理の歴史を紐解く!辻󠄀静雄食文化賞、注目の受賞作が決定


食文化の発展に貢献した作品や個人を表彰する「第16回辻󠄀静雄食文化賞」の受賞作・受賞者が決定した。本賞には『「台湾菜」の文化史-国民料理の創造と変遷』(陳玉箴著、天神裕子訳)が選ばれ、専門技術者賞にはサスエ前田魚店店主の前田尚毅氏が選出された。
辻󠄀静雄食文化賞は、辻󠄀調グループの創設者である辻󠄀静雄氏の志を受け継ぎ、2010年に創設された。食文化の幅広い領域で目覚ましい活躍をし、新しい世界を築き上げた作品や個人・団体の活動を対象に選考されている。
今回の受賞作『「台湾菜」の文化史』は、台湾料理という概念が100年の間にどのように形成され、変遷してきたかを検証した意欲作だ。政治体制の変化が台湾の食にどう反映されたかを鮮やかに描き出し、国民料理という視点から台湾の現代史への理解を深める優れた手引きとなっている。
一方、専門技術者賞を受賞した前田尚毅氏は、漁業者との密接な連携により高品質の魚を確保し、独自の工夫で最高の状態で料理人に届ける仕組みを構築。サプライチェーンの中間で発揮される専門的技術を可視化し、日本の魚食文化の活性化を促すモデルを示した功績が高く評価された。
辻󠄀静雄食文化賞は、食文化の発展に寄与する優れた取り組みを表彰することで、日本の食文化のさらなる進化を後押ししている。今回の受賞作・受賞者の活躍が、今後の食文化の発展にどのような影響を与えるか、注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000182.000016404.html