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葛飾北斎の傑作が集結!島根県立美術館で「永田コレクション」の全貌が明らかに

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報道発表
曲亭馬琴・作 葛飾北斎・画『鎮西八郎為朝外伝 椿説弓張月 前編』島根県立美術館蔵(永田コレクション)・・・北斎読本の代表作。初摺で保存状態完好の逸品 (プレスリリースより)

芸術愛好家たちに朗報だ。島根県立美術館が2025年9月から11月にかけて、世界的な浮世絵師・葛飾北斎の作品を一挙公開する特別展「永田コレクションの全貌公開〈二章〉北斎-「葛飾北斎期」・「戴斗期」編」を開催する。この展覧会は、北斎研究の第一人者であった永田生慈氏から寄贈された2,398点もの貴重なコレクションを紹介するシリーズの第二弾となる。

本展では、北斎が46歳から60歳頃までの創作期に焦点を当て、「葛飾北斎期」と「戴斗期」と呼ばれる時期の作品約650点から厳選された逸品が展示される。特筆すべきは、北斎が当時精力的に手がけた「読本」(長編小説)の挿絵や、「絵手本」と呼ばれる画集である。中でも、曲亭馬琴作『椿説弓張月』の挿絵や、北斎の代表作「北斎漫画」の初摺本など、保存状態の良い希少な作品が目玉となっている。

展示は前期(9月10日〜10月5日)と後期(10月8日〜11月3日)に分かれ、錦絵や摺物は全点展示替えが行われる。これにより、来場者は北斎の多彩な表現世界をより深く堪能することができるだろう。また、版本の展示箇所変更や、肉筆画の通期展示など、工夫を凝らした展示構成となっている。

北斎が描いた森羅万象の世界は、当時の日本国内だけでなく、後の西洋画家たちにも大きな影響を与えたことで知られている。本展では、そんな北斎の圧倒的な才能と創造力を、錦絵、摺物、版本、肉筆画といった多様な形式を通じて体感できる。

チケットは2025年夏頃から販売開始予定で、小中高生は無料で入場できる。一般・大学生向けのオンラインチケットや当日券も用意されており、20名以上の団体割引も適用される。また、各種障害者手帳をお持ちの方とその付添1名までは無料となっている。

北斎の「版本世界」を存分に楽しめるこの貴重な機会を、芸術ファンはもちろん、日本文化に興味のある方々も見逃すわけにはいかないだろう。島根県立美術館で繰り広げられる、葛飾北斎の魅惑的な芸術の世界に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000877.000036130.html