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川崎大空襲の記憶が蘇る!白黒写真がAIでカラー化、戦後80年の節目に展示へ

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報道発表
「カラー化した戦災写真」の例(左:白黒写真 右:カラー化した写真)(プレスリリースより)

川崎市の歴史に刻まれた悲惨な出来事、川崎大空襲。その記憶を後世に伝えるため、川崎市平和館が所蔵する9枚の白黒写真がAI技術によってカラー化された。この取り組みは、川崎市制100周年を記念して行われたものだ。

カラー化の過程では、最新のAI画像認識技術を駆使。さらに、空襲体験者の貴重な証言を基に色彩の補正が行われ、より実際の光景に近づけられた。この作業により、78年前の川崎の姿が鮮明によみがえった。

カラー化された写真には、市役所3階から撮影された戦災の様子や、焼け野原となった市街地、焼け跡に建てられたバラック小屋など、戦争の爪痕が生々しく映し出されている。中でも注目すべきは、憲兵の目を盗んで撮影されたという貴重な1枚だ。

これらの写真は、2025年3月8日から5月6日まで川崎市平和館で開催される「戦後80年 川崎大空襲記録展~戦時下の市民生活と川崎大空襲~」にて展示される予定だ。

川崎大空襲は1945年4月15日夜半に発生。B-29爆撃機194機による攻撃で、市の中心部は焼野原と化した。全半焼壊家屋は33,361戸に及び、10万人以上が被災。約1,000人が命を落とし、約15,000人が負傷したとされる。

今回のカラー化プロジェクトは、戦争がもたらした「痛み」を風化させることなく、次世代に伝えていくための重要な取り組みだ。写真を通じて、平和の尊さを改めて考える機会となるだろう。

なお、川崎市は現在、市制100周年を迎え、「Colors,Future!Actions」と題した多彩な記念事業を展開中。また、2024年には「全国都市緑化かわさきフェア」も開催予定で、未来に向けた新たな一歩を踏み出している。

戦争の記憶を伝え、平和な未来を築くための取り組み。カラー化された写真が語る物語に、多くの人々が耳を傾けることだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000141.000124454.html