原発問題に切り込む!ジャーナリスト青木美希の新書が「貧困ジャーナリズム賞」を受賞
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原発問題に鋭く切り込んだジャーナリスト青木美希氏の著書『なぜ日本は原発を止められないのか?』(文春新書)が、「貧困ジャーナリズム大賞2024」において「貧困ジャーナリズム賞」を受賞した。本書は、原発を巡る日本の現状と課題を深く掘り下げ、社会に大きな波紋を投げかけている。
青木氏は、大手新聞社の記者職を外されながらも、独自の取材を続け、原発問題の核心に迫った。本書では、原子力ムラの構造や、政府、電力会社、メディアの癒着など、これまで表に出てこなかった事実を明らかにしている。また、福島第一原発事故後の避難者の実態や、再生可能エネルギーを巡る問題にも光を当てている。
受賞の講評では、「言論規制強化や真実が伝わりにくい状況の中で、ジャーナリズムの本質を体現している」と高く評価された。青木氏は受賞コメントで、「困難が続きますが、今を生きる者の責任として、事実を伝え続けたい」と決意を新たにしている。
本書の出版には多くの障害があったという。青木氏は「現在の勤務先から再三にわたって出版が認められませんでした」と明かし、個人として出版に踏み切った経緯を語っている。このような背景も、本書の内容の重要性を物語っている。
日本政府が原発の新設を検討する中、本書は原発政策の問題点を鋭く指摘している。電気料金への新設費上乗せの検討や、被災地の現状が十分に報道されていない実態など、読者に考えさせる内容となっている。
『なぜ日本は原発を止められないのか?』は、原発問題に関心を持つ多くの読者にとって必読の一冊となりそうだ。青木氏の勇気ある取材と執筆が、日本のエネルギー政策や報道のあり方について、新たな議論を呼び起こすことが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000608.000043732.html