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ラノベ作家志望必見!ライトノベルのタイトルに入れてはいけないこと5選 タイトルにおいて重要なポイントとは?

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逆に「タイトルに入れない方が良い要素」とは?

さて、ここまでは「どんなタイトルにしたらいいか?」を分析してきましたが、逆に「こんなタイトルは避けたほうがいい」というものは何でしょうか?

①長すぎる説明や、過度に細かい情報

あまりに細かい設定や背景説明をタイトルに詰めすぎると、冗長に感じられるし、読者にとって理解しづらくなってしまいます。ライトノベルのタイトルは長いものが人気ですが、適度な情報量に留めることが重要です。
その理由としては、
・一読しただけでは理解できず、読者が内容を把握する前に興味を失う可能性がある。
・タイトルが「キャッチーさ」を失い、記憶に残りにくくなる。
などが挙げられます。
例えば、

「異世界に転生したけど、禁術魔法の研究で大成功した後に聖なる王宮で働き始めたら思いがけない陰謀に巻き込まれました」

みたいなタイトルにした場合、情報量が多すぎて、一読しただけでは物語の魅力が伝わりません。
さらに起承転結がここで全部出てしまっているので、「結末まで書かれているから、物語は読まなくていいじゃん」となってしまうかも。
長いタイトルにするならば、その先の展開を示唆する程度に留めて、読者の興味を引きましょう。

②ネタバレになっている

物語の核心部分や結末をタイトルに含むと、読者が本来得られるべき「驚き」や「発見」の要素が奪われてしまいます。その理由はずばり、「読者が『結末を知っている』状態で読み進めることになり、おもしろさが半減する」に尽きます。
特に、主人公の成長や逆転劇などがメインテーマの場合、結末を暗示するタイトルは避けるべきでしょう。
こちらも例えば、

「勇者が最後に世界を救う話」

みたいなタイトルだと物語全体の展開や結末がわかってしまううえ、そこで全部完結してしまうので、読者がわざわざ中身を読む必要性を感じなくなります。

③曖昧すぎる単語や、抽象的なフレーズが使われている

あまりにも曖昧で抽象的な言葉のみを使用したタイトルだと、読者の関心を引きにくくなります。
理由としては、
・タイトルを見ても内容が何も想像できないので、記憶に残らない。
・インパクトが弱いので他の作品に埋もれてしまい、読者の目に留まりにくくなる。
などが考えられます。
例えば、

「希望の光」
「新たなる旅路」

だけのようなタイトルだと、普遍的かつ抽象的すぎて、物語の独自性や具体的な魅力が伝わりません。なんなら「歌のタイトルかな?」なんて思われてしまうかも。
タイトルを読んだだけだとどんな物語かまったく想像できないものは、避けたほうがベターでしょう。

④極端に内輪ネタなジョークや、ニッチな専門用語が入る

ごく一部の読者以外には理解できないような専門用語や、マニアックな表現は避けるべき。
その用語を知っている特定の層には響くかもしれませんが、ライトノベルでは広く興味を持たれることが重要。ゆえに誰でもわかりやすいタイトルにすることが大切です。
理由としては、
・読者層を限定してしまい、これから読もうと思っている人たち=「潜在的な読者」を逃す可能性がある。
・一般読者に対して「専門用語だからハードルが高い」と思われ、敬遠されるリスクがある。
こちらも例えば、

「フェロモン型ライフルでマナ変換機を破壊したらバグ発生?」

というタイトルがあったとしましょう。
「フェロモン」(医学・生物学用語)
「ライフル」 (銃の種類)
「マナ」   (魔法の源になるエネルギーを表すファンタジー概念)
「バグ」   (コンピュータの異常)
……という、ジャンルの闇鍋のようなタイトル。まずこれが何のジャンルの作品なのか、まったくわかりません。特に「マナ」という単語なんて、ファンタジーにある程度親しんでいないと絶対わからないと思います。
となると、ここで「意味のわからないタイトルだから、手をつけにくい」「だから読む気が湧かない」と思われる可能性が高い!
あまりにも専門的でニッチなタイトルは、その作品に初めて触れる読者を遠ざける要因になってしまうので、これも避けるべきでしょう。

⑤過度に長すぎるタイトル

長いタイトルはライトノベルで一般的ですが、度を超えて長いと、読者の印象に残りにくくなるうえ、作品の魅力が薄れてしまいます。
同時に、
・タイトルを読む途中で読者がうんざりしてしまい、作品を買って(読んで)もらえない可能性が高い。
・書籍デザインや広告表示の際に扱いづらくなるので、販促POPやポスターを作れない。
というデメリットも考えられます。
例えば、

「異世界転生した俺がドラゴンを倒して姫を助けて王様にまでなったと思ったら急に平凡な村人として人生をやり直す羽目になった話」

というタイトルだとどうでしょうか。
長いし(一続きで区切りもないし)、タイトルだけで展開が二転三転してわかりにくいですよね。
タイトルに物語のすべてを詰め込むのではなく、読者を引き込む「核」となる要素を絞って、そこだけを入れるほうがいいでしょう。

つまりまとめると、

①インパクトとわかりやすさを両立
 → 重要な設定やテーマを伝えつつ、シンプルで覚えやすい表現を心がける。
②焦点を絞る
 → すべての要素をタイトルに詰め込もうとせず、物語の魅力を絞り込んで、そこだけ提示することで、読者の関心を引く。
③読者目線を忘れない
 → 読者(購買ターゲット)が興味を持つ言葉やキーワードを選んで、うまく取り入れる。

は、タイトル作りにおいて押さえておきたいポイントですね。