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新進気鋭の2作家が群像新人文学賞を受賞!29歳と30歳の若手が描く、現代社会の深層と人間の内面

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報道発表
「群像」6月号表紙(プレスリリースより)

文学界に新たな風を吹き込む才能が発掘された。第68回群像新人文学賞の受賞作が決定し、2作品が栄えある賞に輝いた。受賞作と作家たちの素顔に迫る。

神奈川県出身の29歳、綾木朱美さんの「アザミ」と、京都府出身の30歳、駒田隼也さんの「鳥の夢の場合」が選ばれた。両作品とも、現代社会の複雑な側面と人間の内面を鋭く描き出している。

綾木さんの「アザミ」は、新聞校閲者の日常を通して、メディアと個人の関係性を探る作品だ。主人公アザミの日常に、SNSで炎上するアイドルの存在が絡み合う。現代のコミュニケーションの在り方や、情報社会の光と影を巧みに描写している。

一方、駒田さんの「鳥の夢の場合」は、生と死の境界線を曖昧にしながら、人間の意識の深層に迫る。「おれ、死んでもうた。やから殺してくれへん?」という衝撃的な一文から始まり、夢と現実、過去と現在を行き来する斬新な構成が特徴だ。

両作品とも、若手作家ならではの新鮮な視点と、成熟した文章力が高く評価された。綾木さんは東京大学大学院出身の会社員、駒田さんは京都芸術大学出身の書店員と、異なるバックグラウンドを持つ二人だが、共に30歳前後の若さで文学界に新風を巻き起こした。

群像新人文学賞は、村上春樹や村田沙耶香など、日本を代表する作家を輩出してきた権威ある賞だ。今回の受賞者たちも、将来の文壇を担う存在として期待が高まっている。

受賞作品は「群像」6月号に掲載され、既に書店に並んでいる。文学ファンはもちろん、現代社会の縮図を鋭く切り取った作品に触れたい読者にもおすすめだ。新しい才能の誕生を、ぜひ自分の目で確かめてほしい。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007209.000001719.html