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代表的なラノベの文庫レーベル一覧!オーバーラップ、GA文庫、ガガガ文庫、HJ文庫…特徴や有名作品、デビューする方法も!

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オーバーラップ文庫(オーバーラップ)

ポケモンの攻略本で有名な『オーバーラップ』社が擁するレーベルです。2013年創刊と新しめのレーベルですが、既に有名作品をいくつも持っており、アニメ化した作品は10本以上にものぼります。

扱っている作品はWEB発のものが中心で、軽い作風の作品が多いイメージです。一方で、新人賞の受賞作は硬めの作品が多く、全体を見るとバランスがとれているように見えます。

また、新人賞は応募者全員が評価シートをもらえるのも、作家志望者には嬉しいところ。わたしも応募したことがありますが、いただいた評価シートからはしっかりと読み込んでくれたことが伝わってきて、書いてある内容も納得のいくものでした。

有名作品

  • 灰と幻想のグリムガル/十文字青
  • Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-/志倉千代丸
  • ありふれた職業で世界最強/白米良
  • 俺は星間国家の悪徳領主!/三嶋与夢(直近のアニメ化作品)
  • フェアリーメイド 1.傷だらけの妖精職人と壊れかけの人工妖精/澤松那函(直近の新人賞受賞作品)

このレーベルからデビューするには?

オーバーラップはレーベル主催で毎年開催の『オーバーラップ文庫大賞』に加え、『小説家になろう』とのコラボで『オーバーラップWEB小説大賞』を定期的に開催しています。オーバーラップからデビューしたい方は、このどちらかで受賞を目指すのがいいでしょう。(後者は単行本レーベル『オーバーラップノベルス』からの刊行になる可能性があります)
また、拾い上げも盛んに行われています。

GA文庫(SBクリエイティブ)

ソフトバンクグループの一員である『SBクリエイティブ』社が手掛けるレーベル。ここは幅広い作品を扱っており、ファンタジー・ラブコメ・青春もの・ミステリー・SF・百合とあらゆるジャンルが揃っています。作風もライトなものからヘビーなものまで選り取り見取りなので、自分の好みに合う作品が見つかるはず。

一方で何でも扱っているからこそ、個人的には特徴といえる特徴はあまりない印象。敢えて言うなら無難なレーベルというイメージで、「GA文庫だから買う」とはあまりならなさそうです。

ただ、新人賞は非常にユニークな特徴があり、全員が評価シートをもらえるほか、選考期間中は編集部が応募作品の感想をXに投稿してくれます。タイトルや応募者の情報は伏せられますが、書いた本人は「これ自分の作品かも」とドキドキできるので、期間中は毎日ワクワクと楽しめますよ。

有名作品

  • 這いよれ! ニャル子さん/逢空万太
  • 織田信奈の野望/春日みかげ
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか/大森藤ノ
  • ひきこまり吸血姫の悶々/小林湖底(直近のアニメ化作品)
  • 負けを認めたら、もっと触らせてあげるけど? ざーこ♡/ちゅるけ(直近の新人賞受賞作品)

このレーベルからデビューするには?

毎年開催されている『GA文庫大賞』で受賞を目指すのが近道です。または現在『小説家になろう』で開催されている『第13回ネット小説大賞』にGA文庫も参加しているため、そちらで選んでもらうことを期待するのもいいでしょう。
ダメでもGA文庫は拾い上げが多いので、掲載していれば声が掛かるかも。

小説・シナリオ
第18回GA文庫大賞 前期/後期
GA文庫編集部では、「第18回GA文庫大賞」の作品を募集しています。
2025年11月30日(日) 締切
賞金300万円、3巻刊行確約、コミカライズ確約

ガガガ文庫(小学館)

『週刊少年サンデー』や『コロコロコミック』で知られる『小学館』によるライトノベルレーベル。こちらはとにかく独自色が強く、流行を度外視した尖った作品がラインナップされています。そのため、ガガガ文庫には熱心なファンが多く、「ガガガなら面白いだろう」と内容にかかわらず即購入するいわゆるレーベル買いが多め。「最近の流行はあまり……」という方は、ここで本を探してみることをおすすめします。

コアな層を狙っている影響か、これまでは知る人ぞ知るという立ち位置でした。しかし、最近はアニメ化が大成功し、今もなお爆発的に売上を伸ばしている『負けヒロインが多すぎる!』のおかげで、一般層にも認知されはじめているので、今後ますます注目を集めるでしょう。

有名作品

  • 人類は衰退しました/田中ロミオ
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている/渡航
  • されど罪人は竜と踊る Dances with the Dragons/浅井ラボ
  • 負けヒロインが多すぎる!/雨森たきび(直近のアニメ化作品)
  • 獄門撫子此処ニ在リ/伏見 七尾(直近の新人賞受賞作品)

このレーベルからデビューするには?

毎年開催されている新人賞『小学館ライトノベル大賞』で受賞するか、WEBに投稿して拾い上げを待つかの二択になります。新人賞は言わずもがな、拾い上げも流行から少し外れた個性的な作品が取られているので、意識してみるといいでしょう。

HJ文庫(ホビージャパン)

模型や玩具などの開発・販売を行っている『ホビージャパン』社によるライトノベルレーベル。2006年創刊とレーベルとしては後発組ですが、十分なシェアを持ち、アニメ化作品も複数輩出しています。

今はWEBに力を入れているようで、新人賞の受賞作以外はいわゆる「なろう系」が多数。昔ながらの硬いライトノベルが好きな方には少しギャップがあるかもしれません。

その他の特徴として、複数巻刊行されている作品がとても多いというのも挙げられます。今は1巻で打ち切られてしまうことも珍しくないのですが、その点、HJ文庫は頑張っている印象。読者としても作者としてもありがたいレーベルと言えるのではないでしょうか。

有名作品

  • 六畳間の侵略者!?/健速
  • <Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-/海道左近
  • 精霊幻想記/北山結莉
  • モブから始まる探索英雄譚/海翔(直近のアニメ化作品)
  • 私の怪談師はポンコツ可愛い1/石川扇(直近の新人賞受賞作品)

このレーベルからデビューするには?

毎年開催されている新人賞『HJ小説大賞』で受賞を目指しましょう。こちらは三部門で開催されており、『小説家になろう』で公開している作品が対象の前期、WEBに公開していない作品が対象の中期、ホビージャパンが運営する投稿サイト『ノベルアップ+』で公開している作品が対象の後期にわかれています。
WEBの流行に則った作品なら前期か後期、オリジナリティが強い作品なら中期と、作風に合わせて部門を選ぶといいでしょう。また、WEBの拾い上げも盛んで、『小説家になろう』のほか、自前の『ノベルアップ+』からも作品を探しているそうです。

 

自分の好みや作風にあったレーベルを見つけるには、やはり各レーベルの特徴を知っておくことが大事。
というわけで、代表的な文庫レーベルの特色やデビューする方法についてご紹介してきました。こちらを参考に、気になるレーベルを見つけていただけたら幸いです。
次回は単行本を扱うレーベルをご紹介しますので、お楽しみに!