公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

守谷史男の半世紀にわたる芸術探求、「Shangri-La」展で理想郷への旅路を辿る

タグ
報道発表
<UNKNOWN>(プレスリリースより)

大阪のICHION CONTEMPORARYが、現代美術の巨匠・守谷史男の個展「Shangri-La ー理想郷を求めてー」を2025年7月15日から8月30日まで開催する。本展は、守谷が生涯をかけて追い求めた「理想郷」への旅路を、半世紀以上にわたる作品群を通じて辿る貴重な機会となる。

守谷史男は1938年愛媛生まれ。1960年代から70年代初頭にかけて人体を主題とした具象表現を探求し、スプレー技法による独特の人体像で注目を集めた。1975年の渡米を機に作風は大きく転換し、「線」「面」「色面」に着目した抽象表現へと移行。以降、スクラッチ技法による《作品》シリーズや、棒状や骨状の形体を秩序立てて並置する《列》シリーズ、さらには韓国の円墳や霊廟の建築的構造に着想を得た《廟》シリーズなど、多彩な表現を展開してきた。

本展のタイトル「Shangri-La」は、ジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』に描かれた永遠の静寂と調和に包まれた理想郷を指す。守谷の作品には一貫して「物質と行為」「記憶と時間」「構築と痕跡」が交錯し、その探究の歩みは、到達することのない理想郷に向かって続く果てなき旅そのものだ。

展示では、守谷の初期の具象作品から最新の抽象作品まで、主要作品を通じて「Shangri-La」の輪郭を辿る。鑑賞者は、守谷の作品を前に立ち、自身の心に潜む理想郷の姿を想像することができるだろう。

ICHION CONTEMPORARYは、日本、特に大阪・関西の前衛芸術に注目し、その革新性と文化的価値にスポットライトを当てることで、世界的な評価の向上を目指している。本展は、戦後日本美術の多様性を示す重要な証言となる守谷史男の作品世界を、広く一般に紹介する貴重な機会となるだろう。

芸術愛好家はもちろん、現代美術に興味のある方、そして自身の内なる「理想郷」を探求したい方にとって、見逃せない展覧会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000149227.html