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伝統と革新が融合!漆芸の巨匠が監修する厨子「時跡」が銀座に登場

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報道発表
左から「時跡 黒」「時跡 朱」「時跡 錆」(プレスリリースより)

日本の伝統工芸である漆芸の世界に、新たな風が吹き込まれた。アルテマイスター株式会社保志が、木漆工芸家・十時啓悦氏の直接指導を受け、新作厨子「時跡(じせき)」を開発したのだ。この革新的な作品は、伝統技法と現代的なデザインが見事に融合した逸品として注目を集めている。

「時跡」という名前には、「時が刻み込んだ跡」という深い意味が込められている。卓上サイズのこの厨子は、錆、黒、朱の3種類が展開されており、それぞれが独特の魅力を放っている。特に注目すべきは、扉に施された伝統的な「錆漆(さびうるし)」仕上げだ。この技法により、深みのある美しい質感が生み出されている。

十時啓悦氏は、武蔵野美術大学の名誉教授であり、日本文化財漆協会参事として知られる漆芸界の重鎮だ。彼の大らかでダイナミックな漆芸表現を取り入れるため、アルテマイスター社は「漆をふんだんに使用し、その魅力を伝える厨子」をコンセプトに開発を進めた。

製品の特徴は、職人の手仕事が息づく錆漆仕上げの扉だけではない。背板には金箔やプラチナ箔が用いられ、荘厳な趣を醸し出している。さらに、長期使用を考慮して取り出し可能な台座が付属するなど、細部にまでこだわりが感じられる。

「時跡」は、各種330,000円(税込)で販売されている。この価格からも、その品質の高さと希少性がうかがえる。興味深いのは、この製品が厨子屋銀座本店でのみ展示販売されているという点だ。

さらに、8月18日までは銀座本店の地下ギャラリーにて、十時啓悦氏の企画展「祈りのかたち2025」が開催されている。ここでは、「時跡」と共に、十時氏の独特でダイナミックな漆芸作品78点を鑑賞することができる。

伝統工芸と現代的なニーズが見事に調和した「時跡」。この革新的な厨子は、日本の漆芸の未来を示唆する作品として、多くの人々の注目を集めることだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000085131.html