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モナ・リザが二次創作に!GMOペパボとDNPが画期的な実証実験を開始

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報道発表
プレスリリースより

デジタルコンテンツの信頼性確保が課題となる中、GMOペパボと大日本印刷(DNP)が画期的な実証実験を開始する。両社は「コンテンツクレデンシャル技術」を活用し、画像コンテンツの認証支援に乗り出す。この実験は、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」と、アート作品の画像データライセンスを提供する「イメージアーカイブ・ラボ」の連携により実施される。

注目すべきは、ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を題材にした二次創作の取り組みだ。人気クリエイター「マーモット中毒」氏が「モナ・リザ」をアレンジした作品を制作し、その過程でコンテンツクレデンシャル技術が活用される。この技術により、デジタルコンテンツの来歴や変更履歴が記録され、作品の真正性が保証されるのだ。

この実証実験の狙いは、生成AIによるフェイク画像問題の解決や、デジタルクリエイターの作品が正規市場で流通するサービス基盤の需要検証にある。GMOペパボは「SUZURI」上で、一次流通と二次流通の画像に埋め込まれたクレデンシャル情報をインターネット上で確認できるようにし、その有効性を検証する。

DNPは、フランス国立美術館連合が管理する「モナ・リザ」の画像データを二次創作用に提供。コンテンツクレデンシャル技術を用いて、画像データの来歴や変更履歴を記録する。これにより、クリエイターやコンテンツホルダーの権利を守りつつ、新たな創作活動を促進する環境が整備されるのだ。

両社は今後、様々なジャンルのクリエイターが安心して創作活動に集中できる環境の整備を進める。DNPグループは2027年度までに、デジタルコンテンツの真正性証明や対価還元を可能にするサービス環境の整備を計画している。この取り組みにより、クリエイターエコノミー市場全体の健全な発展が期待される。

デジタルコンテンツの信頼性確保と創作活動の促進。この相反する課題に挑む両社の取り組みは、今後のデジタルコンテンツ市場に大きな影響を与えるだろう。クリエイターとユーザー双方にとって、より安全で豊かなデジタル環境の実現に向けた一歩が踏み出されたと言えるのではないだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004958.000000136.html