大竹伸朗の個展「網膜」、MIMOCAで開幕 - 新作12点含む300点超を展示
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香川県丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で、現代美術家・大竹伸朗の個展「大竹伸朗展 網膜」が開幕した。12年ぶりとなる大規模な個展で、新作や未発表作品を中心に300点以上の作品が展示されている。
本展の核となるのは、大竹の代表的シリーズ「網膜」だ。1988年に着想を得たこのシリーズは、廃棄されたポラロイドフィルムを大きく引き伸ばし、その上にウレタン樹脂を塗布するという独特の手法で制作される。今回の展覧会では、30年以上保管されていたフィルムを用いて制作された新作12点が初公開される。
展示の目玉となるのは、高さ約3mのレリーフ状の新作《網膜/六郷》(2025年)や、構想時のサイズに更新された大規模インスタレーション《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014年)だ。さらに、1990年代初頭に制作された未発表の大型作品や、「網膜」シリーズから派生した様々な作品群も展示されている。
MIMOCAの中田耕市副館長は「本展は当館の歴史においても最大規模と密度を有する展覧会となるだけでなく、大竹の現在地を示し、これからの展開を予感させる極めて重要な展覧会となるでしょう」とコメントしている。
展覧会に合わせて、オリジナルグッズの販売も行われる。大竹のドローイングを再構成したTシャツや、作品をモチーフにした靴下、トートバッグなどが用意されている。また、展覧会カタログも10月に発売予定だ。
関連プログラムとして、大竹本人によるオープニング・トークや、キュレーターによる展示解説、夜間特別開館などが予定されている。さらに、東京の代官山 蔦屋書店では「大竹伸朗展 網膜」フェアも開催される。
「大竹伸朗展 網膜」は2025年11月24日まで開催。現代美術ファンはもちろん、アートに興味のある人にとっても見逃せない展覧会となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000142923.html