薄さ0.2mmの木が生み出す新たな創造の世界 - 森工芸が「TSUKIT」ブランドを始動
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徳島の木工会社・森工芸が、天然木を極薄にスライスした「ツキ板」を用いた新ブランド「TSUKIT(ツキット)」を立ち上げた。約0.2mmという薄さながら、木本来の風合いを持つツキ板を、より多くのクリエイターや DIY 愛好家に届けることを目指している。
TSUKITは、ツキ板(TSUKI)と創作のキット(KIT)を掛け合わせた造語だ。90種以上の木材から選べる豊富なラインナップが特徴で、希少樹種も取り揃える。プロ仕様の品質はそのままに、A4サイズや900mm×1800mmサイズ、さらには裏面粘着加工タイプまで展開。家具職人やデザイナー、DIY愛好家など、あらゆる「つくる人」の創作活動をサポートする。
ツキ板は、その薄さゆえに柔軟な加工が可能だ。専門的な道具がなくても、家庭用アイロンで貼り付けられるほど扱いやすい。また、ハサミやカッターで自在にカットでき、繊細な木象嵌などの高度な技法にも対応できる。
森工芸は1953年の創業以来、ツキ板を専門に扱ってきた。その技術と経験を活かし、TSUKITでは単なる素材提供にとどまらず、ツキ板を用いた独自の工芸品も展開。中心から放射状に貼り合わせた「RAYS」シリーズや、藍染を施したプロダクトなど、伝統と革新を融合させた製品を生み出している。
「つくりたいを形にするきっかけとして、木と出会う第一歩を」。TSUKITは、木の温もりと技の蓄積が生んだ、新しい創作の入り口となることを目指している。森工芷の挑戦が、日本のものづくり文化にどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000154733.html