公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

故・西ゆうじさんの原作漫画展、丸岡愛あふれる作品群に感動の声

タグ
報道発表
59歳の若さで亡くなった在りし日の西さん(展示写真より)。右は「漫画 日本一短い母への手紙」の漫画パネル=福井県坂井市丸岡町の「一筆啓上日本一短い手紙の館」(プレスリリースより)

福井県坂井市の「一筆啓上日本一短い手紙の館」で、「蔵の宿」や「あんどーなつ」などの人気漫画原作者として知られる故・西ゆうじさんの原作漫画展が開催されている。「一筆啓上賞と西ゆうじマンガ展」と題された本展示は、同館の開館10周年と西さんの十三回忌を記念して企画された。

展示では、西さんの代表作である「蔵の宿」や「あんどーなつ」のほか、「日本一短い母への手紙」など、数々の作品が紹介されている。特筆すべきは、これらの作品に描かれた丸岡の風景や文化だ。丸岡城天守、城下の商店、越前おろし蕎麦、地元の酒蔵など、西さんの故郷への深い愛情が随所に表現されている。

また、西さんとコンビを組んだ漫画家たちからのコメントも展示されており、彼の人柄や創作への姿勢が垣間見える。北見けんいちさんは西さんとのカメラ談義を、おだ辰夫さんは独特の打ち合わせスタイルを、ひきの真二さんは西さんとの出会いが自身のキャリアに与えた影響を語っている。

展示の見どころは、西さんの絶筆となった「雪と花と」の原稿や、彼自身が描いたクラシックカメラのスケッチ画だ。また、丸岡の食文化を織り込んだ漫画シーンと実際の写真を組み合わせた展示も興味深い。

企画した丸岡文化財団の竹内孝治さんは、「この展示を通じて、西さんが漫画を通じていかに丸岡をPRしてくれたかが分かる」と語る。若くして59歳で亡くなった西さんの丸岡への愛を感じられる貴重な機会となっている。

展示は9月15日まで開催され、入館料は高校生以上200円、中学生100円、小学生以下は無料。また、8月23日には開館10周年を記念して入場無料のイベントも予定されている。漫画ファンはもちろん、地域文化に興味がある方にもおすすめの展示となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000174.000081038.html