終戦80年、平和を「祈る」から「創る」へ - 神楽坂で注目の現代アート展が開催
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2025年8月15日、終戦から80年を迎える節目の日に、東京・神楽坂の√K Contemporary(ルート K コンテンポラリー)にて、企画展「Being - PEACE is a Verb -」が開幕する。本展は、戦争の記憶が風化しつつある現代において、平和を「祈る」だけでなく、「創る」ことの重要性を問いかける意欲的な試みだ。
展示では、戦争を直接体験した物故作家と、戦後生まれの若手アーティストたちの作品が共存する。小早川秋聲や若松光一郎といった戦争体験者の作品と、内山翔二郎、叶野千晶、坂田桃歌など、戦後世代の新進気鋭のアーティストたちの作品が対比されることで、時代を超えた対話が生まれる。
注目すべきは、若手アーティストたちの斬新な視点だ。例えば、中西凜は食べられる彫刻作品を制作し、鑑賞者が作品を食べるという行為自体をパフォーマンスアートとして提示する。また、堀江栞は繊細な日本画の技法を用いて、現代社会の複雑な感情を表現している。
展覧会のオープニングを飾るのは、中西凜によるパフォーマンス「Sculpture Should Be Eaten」。来場者が彫刻作品を実際に食べるという、五感を刺激する体験型のイベントとなっている。
「PEACE is a Verb」というタイトルが示すように、本展は平和を静的な状態ではなく、能動的に創り出すべきものとして捉え直す。戦争の記憶が薄れゆく中、私たちは平和をどのように維持し、創造していくべきか。この問いかけは、現代社会に生きる我々一人一人に向けられている。
会期は2025年8月15日から9月13日まで。日曜・月曜を除く13時から19時まで開廊している。アートを通じて平和について考える貴重な機会となるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000116195.html