京都芸術大学、探究力重視の新入試で志願者数130%増!大学淘汰時代に挑む革新的な取り組みとは
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大学淘汰の時代に突入し、多くの私立大学が定員割れや赤字経営に苦しむ中、京都芸術大学が画期的な入試改革で注目を集めている。同大学は2026年度入試の「総合型選抜型Ⅰ期」において、志願者数が過去最高の5,713名、前年比130%に達した。この驚異的な伸びの背景には、新たに導入された「探究プロセス型」入試がある。
近年、文部科学省が推進する「探究学習」の重要性が高まっている。従来の知識偏重型教育から、自ら課題を見つけ、考え、解決する力を育む教育へのシフトが進んでいるのだ。京都芸術大学は、この教育のパラダイムシフトを20年以上前から先取りし、「学びと入試の不一致」を解消する取り組みを続けてきた。
新しく導入された「探究プロセス型」入試では、アートやデザインの経験がなくても、受験生の探究心や問題意識、表現意欲を多角的に評価する。受験生は「探究学習ワークシート」と説明動画を提出し、課題設定の着眼点や探究プロセスの深さ、表現力、熱意が評価される。この革新的な入試方式により、芸術分野に興味を持ちながらも一歩を踏み出せなかった学生にも門戸が開かれた。
さらに、この入試制度は全国どこからでも受験可能で、併願も柔軟に対応できる。合格者は「0年生」として位置づけられ、入学前から独自のプログラムに取り組むことで、大学での学びにスムーズに移行できる仕組みも整えられている。
プロダクトデザイン学科の大江孝明教授は、「探究学習は芸術大学での学びと非常に親和性が高い。この入試制度を通じて、高校生一人ひとりの探究プロセスを多角的に評価し、入学後の伸びしろを重視できる仕組みを作りました」と語る。
京都芸術大学の挑戦は、単なる入試改革にとどまらない。社会が求める「課題発見力」「創造力」「協働力」を育む教育モデルの構築と、それを正当に評価する仕組みの社会実装を目指している。大学淘汰時代において、教育の質と経営の安定を両立させる新たな道筋を示す取り組みとして、今後の展開が注目される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000602.000026069.html