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【短歌のお悩み回答】連作50首で立ち止まらないために|短歌公募の始め方

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最後に、投稿者の皆さまから寄せられた質問を見ていきましょう。


今日から公募初心者です。初心者はどういった公募にチャレンジするのが良いのでしょうか? また、いくつくらい投稿するのが良いのでしょうか?

Kouboには当然、短歌に限らずさまざまなジャンルの公募に挑戦する人がいます。応募すると発表までずっとわくわくできますし、入選するとうれしいし、場合によっては賞品や賞状などをもらえます。言葉を使う公募なら、短歌や川柳、キャッチコピー、ネーミングなどはおすすめです。ラジオCMも面白そうですよね。

応募数ですが、短歌も、おそらく短歌以外の分野も、必ず作品を推敲して納得してから応募しましょう。また、応募作品と応募先は、きちんとメモして管理しておきましょう。複数の公募に重複して応募するなどのミスを防ぐためです。それらが無理なくできる範囲の数を応募するのがいいのかな、と思います。



よく短歌の公募で、50首1口など多数の句を作らないと応募できないことがありますが、アイデアが枯渇したときはどうすれば良いのか知りたいです。

たとえば、笹井宏之賞は50首連作を1点の作品として応募します。短歌研究新人賞、角川短歌賞、歌壇賞なども30~50首必要ですし、現代短歌新人賞は300首です。これらの賞はいわゆる「新人賞」と呼ばれるものです。もちろん審査される対象は短歌そのものですが、その背景には「これから長く大きく活躍していける新人を発掘したい」という思惑がある公募です。

そのため、これは厳しいことをいうようですが、50首(なり30首なり、規定の数)を作れないなら、応募しないほうがいい気がします。もっともっと詠める人間が求められるからです。時間がかかるタイプ、寡作なタイプでももちろん大丈夫です。でも、少なくとも自分のペースで、規定の歌数を「ヨイショ!」と作れてしまう人が求められます。アイデアが枯渇しても自力で「ヨイショ!」ができる人、ということです。

そもそも「活躍」と前述しましたが、今の時代は、多様な活躍の仕方があります。新人賞を取って、歌集を出して……というルート以外にも多くの発表方法があります。必ずしも新人賞に応募しなければならないものではないのです。新人賞を受賞していない、若手の超人気歌人はたくさんいます。

ちなみに、私の場合はどうしても歌集を出したい理由があり、そのために笹井宏之賞に応募しました(副賞として歌集が刊行されるため)。歌集を出したいと思わないなら応募していませんでした。

また、多くの応募者は、50首なら50首以上を詠んで、何首も削って、また足りなくなって詠んで削って……を繰り返して50首に仕上げて応募しています。新人賞に応募するならば、時間がかかってもいいので、焦らずに規定の30~50首+少なくとも10首以上を、孤独に詠むことをおすすめします。もちろん応募すること自体に意義がありますし達成感もあるので、ふんばるか・ふんばらないか、は自分自身で決めるしかありません。がんばってください。私もがんばります。



作品や質問のご投稿ありがとうございました。
今月は、テーマ詠「風」を募集しています。
テーマ詠は、お題の単語を短歌のなかに入れても入れなくてもOKです。そのテーマにあった短歌をお待ちしています。
どこかに応募した作品も、未発表も作品もぜひご投稿ください。(著作権がご自身にある作品に限ります)
分かち書き、句ごとの改行はしなくてOKです。採用されている短歌の書式をご参考に!

 
応募要項
応募規定 短歌(57577)を募集します。
テーマは「風」
応募点数制限なし。
応募フォームに柴田葵さんへの質問欄を設けています。短歌のことや、作品づくりについて選者:柴田葵さんに質問があればご自由にお書きください。匿名で質問内容とその回答を記事に掲載させていただく場合があります。必ずしも回答があるわけではございませんので、ご了承ください。
応募方法 応募フォームからご応募ください。
※X(旧Twitter)での応募はなくなりました。
※応募者には、弊社から公募やイベントに関する情報をお知らせする場合があります。
最優秀賞1点=Amazonギフト券3000円分
優秀賞2点=Amazonギフト券1000円分
佳作数点=ウェブ掲載

※該当作品なしの場合があります。
※作品を記事内で推敲する場合があります。
※発送は発表月末~翌月頭を予定しております。
締切 2026年1月31日
発表 2026年3月1日