【努力しているのに伸びない人へ】プラトー期(停滞期)をどう乗り越える? まずは自覚することから始めよう


今が我慢のしどころ プラトー期を耐えれば大きく飛躍する
苦しいなら、それはプラトー期かもしれない。そう自覚できれば、我慢できる。飛躍するためのプラトー期の乗り越え方を解説する。
プラトー期は誰にでも訪れる
プラトー期は能力の進歩が停滞する状態を指す。停滞期とも言い、下図のように成長曲線の横ばい状態として現れる。
作文でも絵画でも、最初に習得する技術は初歩的なことだから短期間に上達するが、求められる技術が上がってくると伸び悩む。
頑張っても頑張っても結果がでないため、とても苦しい時期で、ともするとサボったほうが結果がでることも。それゆえ、だったら練習する意味がないと努力をやめてしまったりするのだが、ここでどうするかで未来は変わってくる。
プラトー期とは?
プラトーは高原、台地という意味のフランス語。プラトー期は能力の進歩が停滞する状態で、誰にでも起きるが、期間は人それぞれ。努力をやめればそこで成長はストップする。
プラトー期とスランプの違い
プラトー期は、それまではなんでも割とすぐに習得できていたが、新たなことがいつまでもできるようにならない状態。スランプは今までできていたことができなくなること。
プラトー期は踏ん張り期
プラトー期は停滞期ではあるが、これは逆向きのエスカレーターを上っている状態に近く、日々努力しているからこそ停滞していられる。サボって結果がでるのは気晴らしができたか、少し休んで客観的に自分を見られたからであって、サボったから結果がでたわけではない。
一度マスターした技術は下がることはないが、努力をやめてしまうと実力はだんだん錆びついてくるから、ここが踏ん張りどころと言える。



自覚できるかどうかが大きな境界線
「1日我慢しなさい」と言われれば我慢できないことはないが、単に「我慢しなさい」だと、それが永遠に続くように思えて、つらくなってやめてしまう。
これと同じで、「今、私はプラトー期にある」と自覚できれば我慢することができる。
これまで学習や芸事をやっていて、「これ以上やっても伸びないし、もういいか」とやめてしまった人でも、プラトー期であることを知っていれば、あるいはやめなかったかもしれない。
ビギナーの頃は「試しにやってみたらできた」という状態で、周りも「初めてにしては上出来」と褒めてくれるから、もっと褒められたいと頑張る。
それでさまざまなテクニックを駆使し、凝りに凝った作品を作るが、そうなると最初の頃のわかりやすさは失われてくる。
しかし、前のような直截な作品はもう作る気にもなれず、かと言って納得できる作品にもできず、中途半端なところで苦しむ。
そうなったらいったん休むというのも手だが、その前に下記のような方法を試してみよう。
プラトー期の乗り越え方
師匠やライバルから刺激を受ける
自分の中だけでもがいていても堂々めぐりをするだけ。そんなときは師匠、ライバルはどうやっているかを見て、考え方、取り組む姿勢などから刺激を受けると、モチベーションが上がったりして変化が起きるかも!
今、プラトー期だと認識する
プラトー期にあるという自覚がなかった人は、まずはその自覚を持つといい。雨はいつかやむし、上り坂もいつか終わるが、自覚がないと、この状態が一生続くように思える。自覚があればそうでないとわかる。
いっそ、少しだけ距離を置いてみる
「押してもだめなら引いてみろ」ということで、最大限努力し、八方手を尽くしたが、出口なしという状況のときは、休んでみるのも手。あなたが書く人なら、そのうちに書きたいことが積もってきて、また書きたくなる。
今までのやり方を変えてみる
プラトー期の原因のひとつは飽き。気持ちを新しくする意味でも、やり方を変えるといい。たとえば、綿密に計画して書いていた人なら、即興で書いてみるとか。案外、これまでのやり方の欠点が見えるかもしれない。
意識が変われば夢は実現する
もしものときの、Bプランを用意!
『〈勝負脳〉の鍛え方』の著者で脳科学者の林成之先生に、「長編は書けないと思っている人が書けるようになる方法はありますか」と聞いたとき、こう言われた。
「スポーツでも『過去に一回も勝ったことがない相手だから勝てない』と思ったら勝てない。過去の実績は関係なく、勝つんだ、勝てるはずだと思わないと勝てないんです。同じように、長編は書けないと思っているうちは書けない」
ポジティブに考えられなければ実現しないということ。もちろん、書いた経験がなければそれも実現はしないが、それはあるとすれば、まずは「書くんだ、書けるはずだ」と思うことが必要となる。
しかし、ポジティブに考えればいいかというと、そうではなく、逆効果になることもある。
人の脳は虚構と現実を区別するのが苦手で、簡単にだまされてしまう。「書くぞ」と思った瞬間、脳が「書けた」と勘違いしてしまい、現状に満足して気持ちが抜けてしまうことがある。
そうならないように、「もしものBプラン」を用意しておこう。
たとえば、「半年後に大作を書き上げ、1年後にはプロになっている」とポジティブに考えたとして、半年経っても「大作」ができていなければ、すぐさま計画を修正し、Bプランを実行に移す。
この「Bプラン」がないと、ポジティブシンキングは逆に失敗を招きやすいので要注意だ。
ポジティブに書けると思えるきっかけ
人よりいいものを書いている
うぬぼれでも、人並み以上のものが書けていると思う、プロが書いているものと比べても遜色ないと思える。
人一倍、努力をしている
下手だという自覚はあるが、それゆえたくさん読み、たくさん書き、書き方の勉強もするなど日々努力している。
一度でも実績を残している
文章系の公募で最優秀賞を受賞したことがある、文学賞で最終予選一歩手前まで行ったことがあるなど実績がある。
ポジティブシンキング是非の分岐点
夢の実現をイメージする
→実現する
「〇〇になれるはずだ」と考えたが、思いどおりにいかなかったとき、実現へのBプランに切り替える。
→夢のまま終わる
「〇〇になれるはずだ」とポジティブに考えたのはいいが、脳が実現したと勘違いし、実現できない。
※本記事は2021年10月号に掲載した記事を再掲載したものです。