歴史と伝統、そして未来を感じさせて。「京都市立美術工芸高等学校の校章デザイン募集」
令和5年に、「京都市立銅駝美術工芸高等学校」は校名を「京都市立美術工芸高等学校」に改称し、移転します。これに先立ち、校章のデザインを募集。締め切りは2022年8月24日です。優秀作品には賞金7万円が贈られます。
コンセプトやストーリーからデザインしよう
本公募を開催する京都市立美術工芸高等学校とは、これから移転する京都市立銅駝美術工芸高等学校の新名称です。当校が創設されたのは、およそ140年前。明治13年からの歴史と伝統がある美術専門高校です。
当校は、京都美術界を復興しようと立ち上がった画家たちにより、日本初の公立美術学校として設立されました。設立者たちのように、美術を通して身につけた力で時代を切り拓く人材を輩出し続ける。そんな未来志向の学校にふさわしい校章デザインはどのようなものでしょうか?
本公募で求められているのは、「美」の文字をアレンジしたデザインです。また、世界に誇る京都をイメージできる格調高い、品格ある校章を望まれています。しかし、求められているのは外面的な美しさだけではありません。
それを考えるうえで重視したいのは、内面的なストーリー性です。文化芸術都市である京都の伝統ある美術専門高校であるという背景。長きにわたり、京都や日本、文化芸術会や産業界を牽引してきたという歴史。移転を機に改称し、これからも文化芸術の発展に貢献し続けていくという未来。また、そのためには世界で活躍する芸術家をこれからも輩出していくという決意。そういった当校のイメージについてのコンセプトやストーリー性を言葉にしてみましょう。それができたら、人々の心を動かす美しいデザインが湧いてくるはずです。
テーマは「美」という文字
美術の「美」という文字の意味をいくつご存知ですか? 「美」には、さまざまな意味があります。多くの方は、まず「美しい」「きれい」といった意味を思い浮かべるのではないでしょうか。この文字には、それ以外に「美点」「美徳」などのように、よい、すぐれている、立派な、という意味や、「美称」「賛美」のように、よしとする、褒める、讃えるという意味もあります。このことから、美しさとは目に見える表面上のものだけを指す言葉ではないことがわかります。心を打つような内面的な感情まで働きかけられるもの。それが、美しさなのかもしれません。
ここで、現在の校章と旗章をご紹介しましょう。
現在の校章は「美」という文字をかたどったようなデザインです。芸術学校らしく、才能が刺激され開花するような印象を受けます。
現在の旗章は、大正10年頃から当校の前身となった学校で使用されていた校旗を現代風にアレンジしたデザインです。
この旗章デザインは、本公募の候補の一つとされています。
京都市立銅駝美術工芸高等学校から歴史と伝統を受け継ぐ、京都市立美術工芸高等学校の新しい歴史の始まり。あなたは、どのような「美」を表現しますか?
いろは
毎日、ワクワクする。そんな公募情報で、みんなの“いつも”を底上げしたいライター。ASD・ADHD・LDの子ども2人と、たくさんの人に支えられながら今日を生きている。
出典:http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=300407
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