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#07 厳選!童話賞 レベル別11選

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イラスト:seesaw.

書いた童話を応募してみたい人に向けて、童話公募を一覧にまとめた。
童話公募の募集内容はさまざま。応募枚数、対象読者、テーマを参考にして、自分にぴったりの公募を見つけよう!

※現在募集が終了しているものは前回例です。応募の際は最新の情報をご覧ください。

特集 子どもの心をつかむ童話教室

児童文学は物語の長さによって対象読者(グレード)が変わる。
グレードの目安となる募集枚数別に公募をまとめた。
(1枚は400字詰原稿用紙を想定)

01シンプルな構成を意識!10枚までの公募

募集中

第53回 ENEOS童話賞

  • 枚数/5枚以内
  • グレード/指定なし
  • 募集内容/テーマは「心のふれあい」。

公募ガイド分析

第52回受賞作:三浦裕子「赤いオシロイバナ」
舞台は昭和16年、出征していく軍服の青年とその母親。周辺に咲いていた赤いオシロイバナの光景が胸に残り、今もそれを思い出すというお話。
「命」のことを思い、胸がじんとする。毎年バラエティーに富んだ作品が受賞しており、素直に「心のふれあい」を表現した作品が選ばれている。

主催:ENEOSホールディングス
締切:2022年4月30日(消印有効)
前回応募数:1万8709編(第52回)

主催者サイト
募集中

第37回 家の光童話賞

  • 枚数/5枚以内
  • グレード/小学校就学前後の子ども
  • 募集内容/「農業」「食べ物」「ふるさと」「自然」を題材にした作品を募集。

公募ガイド分析

第36回受賞作:木元智香子「へへ」
「ぼく」の家のお風呂は五右衛門風呂。そこでじいじの昔話を聞かせてもらうのをいつも楽しみにしている。田植えや農家の牛・馬について、じいじの優しい語り口で学ぶことができる物語。
家の光協会が主催しているため、募集する題材は「農業」「食べ物」「ふるさと」「自然」に限る。

主催:家の光協会
締切:2022年6月30日(消印有効)
前回応募数:757編(第36回)

主催者サイト

【前回例】第38回 日産 童話と絵本のグランプリ 創作童話部門

  • 枚数/5~10枚
  • グレード/指定なし
  • 募集内容/創作童話を募集。大賞受賞作品は出版化。

公募ガイド分析

第37回受賞作:数井美治「ながみちくんがわからない」
小学生の「わたし」は同じクラスの長道くんが何を考えているかわからない。気になって学校帰りに後ろをついて行くと…? 子どもらしい素直な疑問や好奇心を描き出した作品。
大賞受賞作品は絵本化するのもあり、例年、小学校低学年でも読める内容の作品が受賞している。

主催:大阪国際児童文学振興財団
締切:2021年10月31日(消印有効)
前回応募数:1763編(第38回)

主催者サイト

【前回例】第14回 日本新薬こども文学賞 物語部門

  • 枚数/6枚以内
  • グレード/指定なし
  • 募集内容/絵本の原作となる物語を募集。最優秀賞受賞作品は絵本化。

公募ガイド分析

第13回受賞作:きみきみよ「もりのぶらんこ」
森のぶらんこで一人ぼっちで遊ぶ夜行性のふくろう。あることから、昼間に生活するうさぎさんたちと手紙で交流するようになり、友情が芽生えていく。会いたい人になかなか会えない、今の時代にぴったりな内容で、心が温かくなる。
受賞作品はしみじみとした話から楽しい作品までバラエティーに富んでいる。絵本化が前提なので、小学校低学年でも読める内容の作品がベター。

主催:日本新薬
締切:2022年2月11日(消印有効)
前回応募数:1133編(第13回)

主催者サイト

【前回例】第33回 新美南吉童話賞

  • 枚数/7枚以内(一般の部)
  • グレード/指定なし
  • 募集内容/自由創作部門と新美南吉オマージュ部門の2部門で募集。

公募ガイド分析

第33回受賞作:小塚翔子「雪虫」
春が来る前に死んでしまう雪虫が、春は一体どんなものなのか森の動物たちに聞いてまわるお話。新美南吉童話のような素朴で温かく、胸にしみるような物語。 過去の入選作品は小学校低学年向けから高学年向けの作品まで幅広い。グレードは作品の内容に応じて決めてよい。

主催:半田市教育委員会
締切:2021年9月10日(消印有効)
前回応募数:1800編(第33回)

主催者サイト

【前回例】第21回 グリム童話賞

  • 枚数/10枚以内
  • グレード/指定なし
  • 募集内容/毎年募集テーマが変わる。第21回は「猫」。

公募ガイド分析

第21回受賞作:小林貴弘「ひっつき虫の三姉妹とノラネコ」
オナモミの種であるひっつき虫の三姉妹が、ノラネコの頭に乗せてもらい町のおすすめの場所を案内してもらう、ほのぼのとした優しいメルヘン。
入選作品は幼年童話を意識しすぎない、大人でも楽しめる作品が多い。ファンタジー系からダークな内容までさまざま。

主催:グリムの里いしばし
締切:2021年11月3日(消印有効)
前回応募数:506編(第21回)

主催者サイト

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02好奇心くすぐる短編を! 11~50枚の公募

【前回例】第7回 浜松市森林(もり)のまち童話大賞

  • 枚数/15枚以内
  • グレード/小学校低学年
  • 募集内容/募集テーマは「森林(もり)」。大賞受賞作品は出版化。

公募ガイド分析

第6回受賞作:加藤直子「エレベーターのふしぎなボタン」
サキがマンションのエレベーターで緑色のボタンを押すと、ドアの開いた先には森が。その先で出会ったのは不思議なおばあさんで……。
自然のぬくもりを感じる、不思議な別世界の森の物語が受賞。ほかの受賞作品も、読んだ子どもがわくわくするような設定で、森林の大切さを表現している。

主催:浜松市
締切:2021年8月27日(消印有効)※3年に1回の開催
前回応募数:448編(第7回)

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【前回例】第39回 アンデルセンのメルヘン大賞

  • 枚数/20枚(8000字)以内(一般部門)
  • グレード/指定なし
  • 募集内容/身近な暮らしの中で感じたこと、感動したこと、想像したことなどを自由に綴る。

公募ガイド分析

第38回受賞作:門倉信「ぎんのひまわり」
にぎやかなひまわり畑の中で1本だけ太陽に背中を向けるひまわりがいた。日の光や仲間とのおしゃべりが苦手なひまわりは、夜に月と会話をするうちに銀色になって輝く。シンプルな構成だが、風景などの想像がふくらむ物語。
受賞作は絵をつけるイラストレーターが自ら選ぶ。絵にしたいと思える内容ならベター。

主催:アンデルセングループ
締切:2022年1月10日(消印有効)
前回応募数:981編(第38回)

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【前回例】第30回 小川未明文学賞

  • 枚数/①短編部門20~30枚、②長編部門60~120枚
  • グレード/①小学校低学年向け、②小学校中学年以上向け
  • 募集内容/小学生を読者対象とした創作児童文学作品を募集。大賞受賞作品は出版化。

公募ガイド分析

第29回受賞作:かみやとしこ「屋根に上る」(長編部門)
中学1年生の皓は、自分の家の屋根に寝転がるのが好き。夏のある日、小学校の頃の同級生・一樹と出会う。初めは一樹に苦手意識を持っていた皓だったが……。人と人との関わりを中学生の等身大の目線からまっすぐに描き出している。
大賞は長編部門から選ばれることが多く、枚数的にもYA(ヤングアダルト)のような作品がベター。

主催:上越市、小川未明文学賞委員会
締切:2021年10月31日(消印有効)
前回応募数:短編部門317編、長編部門236編、総数553編(第30回)

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【前回例】第63回 講談社 児童文学新人賞

  • 枚数/30~300枚
  • グレード/小中高生
  • 募集内容/童話からヤングアダルト小説まで、オリジナリティのある作品を募集。

公募ガイド分析

第61回受賞作:中島空「境界のポラリス」
中国生まれ、日本育ちの高校生・恵子は、バイト先のコンビニで客に絡まれているところを、中国文学を学んでいる大学院生である幸太郎に助けてもらう。国籍というアイデンティティについて思い悩む主人公が、さまざまな境遇の人たちと関わり、親交を深めていく姿に胸を打たれる。
規定枚数が30~300枚なので、童話からハイファンタジーまで幅広い作品が集まる。

主催:講談社
締切:2022年3月31日(消印有効)
前回応募数:795編(第62回)

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03構成はしっかり計画しよう! 51枚~の公募

【前回例】第36回 福島正実記念SF童話賞

  • 枚数/50~60枚
  • グレード/小学校中学年~高学年
  • 募集内容/SFおよび、SF的なファンタジー、冒険、ミステリー、ホラー、ナンセンスなどの空想物語を募集。大賞受賞作品は出版化。

公募ガイド分析

第35回受賞作:木内南緒「AI、ひと月貸します!」
「ぼく」にそっくりのAIロボット、エイト。2人で過ごすあっという間の1カ月。面倒ごとをAIに代わってもらうのは、子どもたちにとって遠くない未来かもしれない。そんなワクワク感がある。
募集しているSFは広義としてのSFで、ストーリーやキャラクターの設定に光るものがあるなど、発想力が求められる。

主催:創作集団プロミネンス、岩崎書店
締切:2021年9月30日(消印有効)※隔年開催
前回応募数:215編(第35回)

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募集中

第4回 フレーベル館ものがたり新人賞

  • 枚数/60~240枚
  • グレード/小学校中学年~高学年
  • 募集内容/子どもたちの健やかな育ちを支える作品を募集。大賞受賞作品は出版化。

公募ガイド分析

第3回受賞作:はんだ浩恵「ソラモリさんとわたし」
小学6年生の美話が出会ったのは不思議なおとな「ソラモリさん」。美話はコピーライターのソラモリさんから<言葉のレッスン>を受け、言葉や自分の思いと向き合う。
児童書の出版社が創設した新人賞だけあって、受賞後も書いていく力が求められる。第1回受賞者の蓼内(たてない)明子さん、第2回村上雅郁さんとも、童話というより児童文学の作家として活躍中。

主催:フレーベル館
締切:2022年4月1日~ 9月2日(消印有効)※第3回から隔年開催
前回応募数:182編(第3回)

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募集中

第25回 ちゅうでん児童文学賞

  • 枚数/150~210枚
  • グレード/小学校高学年~大人
  • 募集内容/テーマは自由。大賞受賞作品は出版化。

公募ガイド分析

第22回受賞作:葉山エミ「ベランダに手をふって」
毎朝、出かけるときに母と手を振りあうのが日課の輝(ひかる)。それを見ていた同級生にからかわれたのをきっかけに、手をふりあう日課を卒業したいという気持ちになる。父親を亡くした輝と、同じく父のいない香帆との交流を通じて、成長を爽やかに描いている。
過去受賞作品は、子どもから大人までを対象読者とする児童文学、楽しい児童文学もあるが、中にはシリアスな作品も見られる。プロの登竜門的位置にはないが、出版されるのは魅力。

主催:ちゅうでん教育振興財団
締切:2022年4月1日~8月31日(必着)
前回応募数:221編(第24回)

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