企画展 トキントキンの時代
街を彩った“とがった”芸術たち。'70年代高浜、表現者たちの軌跡をたどる。

1977年、高浜市旧市庁舎の陶製壁画制作に関わった作家たちを中心に紹介する展覧会。高浜市が誕生した1970年、日本は社会の転換期でした。そのなかで、高浜市の作家たちは、陶芸や絵画を通じて新たな表現の可能性を模索する一方、地域の伝統を活かそうとする動きもありました。その後、彼らの表現はさまざまなカタチで展開し、市内の公共空間に陶製モニュメントとして設置されるようになりました。会場では、そうしたモニュメントの一部も紹介します。
タイトルの「トキントキン」は愛知県の方言で「とがっている状態」を意味し、作家たちの挑戦的な姿勢を象徴しています。本展では、作品を通して「トキントキン」の時代を振り返り、その精神の未来へのつながりを探ります。
巨大陶製壁面をターポリンで再現!

旧市庁舎の陶製壁画「伝統から創造へ」(1977年)
今では見られない高浜市旧市庁舎の陶製壁画(7.2m×8.9m)を、約3m×2.4mの大判プリントで再現! 自由に撮影できるフォトスポットとしてもお楽しみいただけます。
1977年に制作された陶製壁画は、市内の陶芸家・画家・瓦職人をはじめ、多くの市民が力を合わせて完成させた作品です。
高浜市民の手形の陶板など、陶壁画のパーツ展示もあるので、高浜の記憶と未来が刻まれた一枚を、ぜひ会場でご覧ください。

「伝統から創造へ」(部分)(1977年)手形の制作には、高浜、港、吉浜、高取の4つの小学校の1年生全員(当時)約670名が参加しました
陶壁画に関わった作家たちの作品

神谷 英介「波状文の器」(1997年)

伊藤 寧俊「アンティークを陶で」(1999年)

内藤圭介「ブロックは落ちない」(1975年)

浅岡勝人「作品 '79-7」(1979年)

石川類二「立浪伏間」(1979年)
本展では、高浜旧市庁舎の陶壁画制作に携わった作家たちの活動を作品を通じて紹介します。高浜の地で育まれたやきもの文化と、各作家がその後に展開した多様な表現を通して、「トキントキンの時代」の広がりを感じてください。
高浜市の陶製モニュメントを紹介

高浜市文化協会工芸部(神谷英介、國松洋、伊藤寧俊、森克徳、磯貝明法『春・夏・秋・冬』シリーズ 夏「緑陰」(1990年)

神谷英介「奏でる樹」(1988年)
1990年代前後に市内各所に設置された陶製のモニュメントも紹介します。地域とともに育まれてきたこれらの作品を通して、高浜に脈々と受け継がれる創造のエネルギーと、まちとの関係性を見つめ直します。
トキントキンの時代の記憶をたどる、トークイベント
ゲストと学芸員による対談形式のトークイベントを開催します。副市長からは、モニュメントの設置にあたり、当時の市としての望みや背景をお話しいただき、制作の中心を担った神谷氏・内藤氏には、作品のテーマや制作秘話を語っていただきます。また、陶壁画の制作に関わった鬼師・石川氏については、山本鬼瓦工業の山本氏から当時の様子を、1992年に制作されたモニュメント「和合の塔」について、制作者の森氏にお話を伺う予定です。
ゲスト・トーク【タカハマの草の根】
日時:7/26(土)・8/10(日)・8/23(土)・9/7(日)・10/13(月・祝)
各回14:00~
場所:2階展示室
ゲスト:7/26深谷直弘氏(高浜市副市長)、8/10神谷英介氏(陶芸家)、8/23内藤圭介氏(画家)、9/7森克徳氏(陶芸家)、10/13山本英輔氏(山本鬼瓦工業株式会社)
参加費:無料(当日鑑賞券が必要)
関連イベント

ライスorパン、コーヒーor紅茶が付きます
展覧会限定コラボメニュー
【大人のお子様ランチ】
Omiハンバーグ、海老フライ、蟹グラタンコロッケ、イタリアンスパゲッティ、マッシュポテト、付け合わせ野菜がワンプレートに!
昭和のお子様から平成・令和のお子様までお召し上がりいただけます。
場所:レストランOmi(当館併設)
日時:7/26(土)~10/19(日)
11:00~13:00(ランチタイム)
料金:1800円
*予約不要、当日分なくなり次第終了
イベント【トキントキン・フィーバー】
DJがレコードを回し、ミラーボールが輝く会場。懐かしの音楽が流れるなかで、昭和カルチャー関連本やレトログッズを展示します。’70年代に流行したおもちゃやゲームで遊べるコーナーもあり、遊んだ方には景品のプレゼントも!
日時:8/2(土) 13:00~16:00
会場:ホール
申込み:不要
参加費:無料


葉脈標本や瓦のカケラをエレクトロフォーミングで、金属のアクセサリーに変身させよう
ワークショップ【電気で変身⚡鍍金(ときん)鍍金(ときん)のカケラ】
メッキ(鍍金/ときん)技術の一つ、エレクトロフォーミングを体験。特別な液をぬり、電気を流すとその部分が銅でおおわれます。好きな材料を選んで金属アクセサリーをつくりましょう。
日時:8/24(日)
1.10:00~12:30 2.14:00~16:30
講師:辻本志歩(Atelier Pienikukka*)
参加費:2000円 場所:スタジオ
対象:小学生以上 定員:各10名
受付開始:7/20(日)
ワークショップ【クラシックカーを陶で】
車の形の陶製小物入れづくり。成型から色つけまでできます。あなただけの素敵な作品をお部屋に飾ってみましょう。
日時:9/13(土)・9/20(土)
1.10:00~12:30 2.14:00~16:30
講師:杉江匠(陶房杉)
参加費:1000円 場所:スタジオ
対象:小学生以上 定員:各10名
受付開始:8/9(土)


ワークショップ【シャチホコを作ろう!】
シン・鬼みちまつりと同日開催。鬼瓦職人(鬼師)が指導。かわらの粘土素材でミニシャチホコを制作します。当館玄関にある巨大シャチの修復を記念し、人気企画が復活しました。
日時:10/18(土)
1.10:00~11:30 2.13:00~14:30 3.15:00~16:30
講師:萩原尚(萩原製陶所)
参加費:1000円 場所:スタジオ
対象:小学生以上 定員:各10名
受付開始:9/20(土)
*ワークショップの申込みは0566-52-3366(グループでお申込みの場合は最大4名まで)
企画展「トキントキンの時代」
開催期間 2025年7/26(土) ~ 10/19(日)
休 館 日 月曜日、火曜日、祝休日の場合は翌平日
観覧時間 10:00~17:00(観覧券の販売は16:30まで)
観 覧 料 高校生以上500円(400円)、中学生以下無料
*( )内は、前売り、高浜市内居住者、20名以上の団体料金
* 75歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方ほか、割引あり
* 前売りは、当館ミュージアムショップにて販売
会場 高浜市やきものの里かわら美術館・図書館 本館(愛知県高浜市青木町九丁目6-18)
主催 高浜市やきものの里かわら美術館・図書館
後援 愛知県教育委員会、高浜市、高浜市教育委員会、高浜市観光協会、名古屋鉄道株式会社

高浜市やきもの里かわら美術館・図書館
生産量日本一を誇る三州瓦の中心的な産地・愛知県高浜市にある、かわら美術館と市立図書館が一緒になった複合文化施設。
美術館は、瓦をはじめとした幅広い分野の展覧会や地域連携に重点をおく多様な事業を通して、「みんなで美術館」をキャッチフレーズに、さまざまなひとやコトが集まる場をつくっています。
所在地 愛知県高浜市青木町九丁目6-18
電話番号 0566-52-3366(美術館)
URL https://www.takahama-kawara-museum.com/
高浜市やきものの里かわら美術館・図書館は、かわら美術館・図書館運営共同事業体(代表企業 乃村工藝社、構成員 株式会社図書館流通センター、株式会社NTTファシリティーズ)が指定管理者として運営しています。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ