朝日新聞の報道デザインに国際的な評価
ニュースデザイン協会の紙面部門で6年連続入賞
株式会社朝日新聞社(代表取締役社長:角田克)の特集記事が、世界の優れた報道デザインを表彰するニュースデザイン協会(SND、本部・米国)の紙面部門で優秀賞に選ばれました。朝日新聞の入賞は紙面部門で6年連続。ビジュアルにこだわった紙面づくりが国際的な評価を受けています。
表彰を受けたのは、「空襲警報 やまぬウクライナ」。
(2024年2月24日付朝刊、紙面はこちらをご覧ください)
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20250423002912.html
(ご参考)インフォグラフィックスをデジタル向けに最適化したコンテンツ
「ウクライナの空襲警報、グラフで見る699日の記録 戦況を反映」
https://www.asahi.com/articles/ASS2P65LDS2MUHBI005.html

空襲警報が鳴り、地下鉄のホームに避難する人たち=2024年2月16日、ウクライナ・キーウ、内田光撮影
「『日常』を浮き彫りに」
今回の紙面では、「侵攻を受ける」「故郷が戦地になる」とはどういうことか、長期化する戦時下でその地に暮らす人々に焦点をあてることで、遠く離れた日本の読者にも、自分事と感じられるようなコンテンツをめざしました。
ロシアの侵攻をめぐるコンテンツは、欧米の支援額の比較など軍事データのビジュアル化が主でしたが、人々の日常に寄り添ったデータがないか、データジャーナリズムチームを中心に検討を続けてきました。ウクライナ当局が空襲警報の情報を配信するテレグラムのチャンネルから、699日分のウクライナ全土のデータを国際報道部の森岡みづほが抽出。コンテンツ編成本部の日高奈緒が地域別に分析するとともに、日の出・日の入り時刻のデータと組み合わせました。データが膨大なため、手作業は困難と判断したデザイナーの加藤啓太郎はプログラミングを用いて可視化を試みました。加藤は「空襲警報にさらされている現地の『日常』を浮き彫りにしたかった」と振り返ります。
言語の壁を越えて評価
朝日新聞社には40人弱のデザイナーとエンジニアが在籍し、ニュースをどうビジュアルで見せていくのか、挑戦を続けています。今回の紙面は日本タイポグラフィ年鑑2025のインフォグラフィック部門のベストワーク賞も受けており、国内外からのダブル受賞となりました。倉重奈苗・デザイン部長は「いかにビジュアルを駆使してニュースを魅力的に伝えるか。その努力が日本語という言語の壁を越えて評価されたものと受け止めています」と話しています。
デジタル部門では昨年まで11年連続受賞
ニュースデザイン協会からの表彰では昨年5月、デジタル部門で朝日新聞デジタルのプレミアムA「巌より 袴田さん 獄中からの手紙」と「満州 アヘンでできた“理想郷”」、特集「坂本龍一が残した言葉 1952-2023」の3作品が優秀賞に選ばれました。デジタル部門での入賞は11年連続となりました。
2021年受賞時の特設紙面

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