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「第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」結果発表!

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横溝正史ミステリ&ホラー大賞

2020年6月23日に、株式会社KADOKAWAが主催する「第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」の選考会が行われました。エンタテインメント性にあふれた、新たなミステリ小説またはホラー小説を募集した同賞。応募総数は538作品で、最終選考に残ったのは4作品でした。

選考会は、新型コロナウイルス感染予防対策として、初の試みとなるリモート形式で実施。選考委員の綾辻行人氏、有栖川有栖氏、黒川博行氏、辻村深月氏、道尾秀介氏により、大賞と読者賞が決定しました!

大賞は原浩さんの『火喰鳥』

大賞に選ばれたのは、原浩(はら こう)さんの『火喰鳥』です!

【梗概】

八月の盆を過ぎた頃、久々に信州の実家に帰省した久喜裕二は、不可解な出来事に遭遇する。久喜家の墓石に祖父・保の名前が刻まれていたのだ。享年は八年前の日付になっていたが、保はいたって健康で暮らしていた。同時期には、久喜家に地元の新聞社から一冊の日記が届けられた。それは太平洋戦争末期に南方戦線で戦死した保の兄、貞市のものだった。現地民によって保管されていたが戦後70年経ち届けられたという。日記には、貞市が絶滅危惧種のヒクイドリに執着する様が綴られていた。その日を境に久喜家に異常現象が頻発する。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村が焼死し、保が行方不明になってしまった。そして貞市の日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。裕二の義姉の夕里子は、超常現象に造詣のある旧知の北斗総一郎に頼ることにしたが……。

なぜ異常現象が頻発するのか……? 書いた覚えのない文章とは何なのか……? たくさんの謎に引き込まれます!

読者賞に選ばれたのは阿泉正宗さんの『くじりなきめ』

読者賞に選ばれたのは阿泉正宗(あずみ まさむね)さんの『くじりなきめ』です! 読者賞は、一般から選ばれたモニター審査員によって最も多く支持された作品に与えられます。

【梗概】

倉坂尚人はある日、有川弥生と名乗る女性の訪問を受ける。尚人が高校時代に交際していた芦原小夜子のルームメイトだという。帰省したきり連絡が取れない小夜子を連れ戻すために、一緒に来てほしいと依頼された尚人は、もう一度小夜子と会いたい一心で承諾する。だが、向かった先の稲守村で、小夜子は23年ごとに行われる『ナキメサマの儀式』の巫女に選出されていた。古い習わしにより、儀式中の巫女との接触を禁じられた尚人たちは、小夜子の無事を確認できるまで村に滞在することを決意する。そんな中、村に泊まった最初の夜、二人は神社の境内を徘徊する異様な姿の人影と遭遇する。更に翌日、人間業とは思えぬほど凄惨に破壊された死体を発見し……。

発見後、どうなるのか……。小夜子を連れ戻せるのか……。続きが気になりますね!

 

受賞作は、KADOKAWAから2020年11月末に刊行予定! 同賞の選評は、2020年8月17日(月)発売の「小説 野性時代」9月号に掲載が予定されています。みなさんぜひご覧になってください!

 

「第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」結果発表

●大賞:『火喰鳥』原浩さん

●読者賞:『くじりなきめ』阿泉正宗さん

 

香山衣美

ライター。公募の入選回数は300回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。「公募ライター香山が挑戦!」企画も連載中。

 

出典:https://awards.kadobun.jp/yokomizo/announcement/

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