公募Q&A「応募」 応募点数制限以上、応募してしまったら?
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応募点数に制限がある場合、それ以上応募してしまったら無条件で失格になるのでしょうか。
すべて無効になることがあります。
なぜ応募数に制限があるのか
より多くの応募を集めたいという場合は、「応募点数に制限はありません」「お一人様何点でも応募できます」「一回の応募については三点以内としてください」(これは応募点数自体の制限はなしです)と規定されていたりします。
一方、「一人につき〇点以内」のように応募点数を制限している場合もあります。どうしてでしょうか。
考えられるのは、二通以上出すのは常識的におかしいというケース。
たとえば、読者アンケートの場合、一人の人に何回も応募されたらデータに狂いが生じます。だから、このような場合は「一人一通にしてください」といった規定がでてきます。
もう一つは、無暗に応募してくる人に主催者側が困っているケース。
優劣つけがたく複数応募するのならわかりますが、一字違いの作品を何十点と送ってくる人もいます。
そういうとき、選考する側はこう思います。
「少し絞って応募してほしい。でないとお互いに時間と労力の無駄」
こういう経験があると、あらかじめ「一人三点まで」といった規定を設けたりします。
ちなみに、たくさん応募したほうが入選する確率が高くなると思っている人もいるようですが、抽選ではありませんので、だめな作品はやはりだめですし、似たような作品をたくさん送ってくる応募者に対しては「選ぶ力がないのだ」という印象が強くなります。その意味でも「下手な鉄砲」方式はやめたほうがよいかと思います。
規定内の作品は有効としてくれることが多い
さて、応募点数制限を超えて応募してしまった場合の主催者側の対応ですが、それは主催者によります。そこで主催者に聞いてみました。
このケースでは規定点数内の作品はOK、規定を超える点数について無効ということです。
「規定を守らない人もいたけど、まあ、いいか」と流すこともできますが、「それでは規定を守っている人に悪い」という判断で手間をかけているようです。公平な対応です。
体感的には多くの主催者がこのような対応をしている気がしますが、さらにもっと手間をかけている主催者もありました。
規定外の作品を単純に無効にするのではなく、選考の対象にする作品を応募者自身に選んでもらっているとのことです。良心的な対応です。ここまでされたら申しわけなくて、応募者も規定違反に気をつけるようになりそうです。
応募作品がすべて無効となる場合も
規定違反があった場合、一律無効になるというケースもありました。
ちょっと厳しい対応ですが、規定違反であれば仕方ないです。
ただ故意ではなく、うっかりということもあります。
あるとき、公募情報一覧を見て応募したとしましょう。そのことをすっかり忘れ、1ヶ月後にまた応募してしまうということもあります。
または、「応募点数1人1点」といった規定をうっかり見逃してしまうということもあります。
せっかく作った作品が無効になっては残念ですので、こまめにメモをとるか、メモもとれないほど慌ただしく次から次に応募することの是非を再考してみましょう。