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落選供養をもっと楽しむ! 「落選作品活用術」 2/2

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Pickup!

その3 作品集として紙や冊子に残す

WEBで作品を発表するのは手軽ですが、渾身の作品を手に取れる形で残したい人もいると思います。作品集の形で保管しておけば、身の周りの人に見せやすい利点もあります。

多くの人に配布しやすいプリント形式から冊子形式まで、自分に合った作品集を作ってみましょう! 作るのが難しそうな冊子も、実は1冊から手軽にできるんですよ。

ネットプリント

ネットプリントはWEB上で画像や文章などのデータを登録し、全国のセブンイレブンまたはファミリーマート・ローソンのマルチコピー機で印刷できるサービスです。略して「ネプリ」「ネップリ」と呼ばれています。
本来はビジネスマンが外出先でも書類を印刷するために生まれたサービスだったのですが、今やさまざまなジャンルの作品を印刷したり、シェアしたりするにぎやかな場に発展しました。
専用サイトから作品データ登録すると、登録番号が発行されます。その登録番号を全国のコンビニエンスストアのマルチコピー機に入力することで、期間中いつでも、どの店舗でも作品を印刷することが可能です。
登録番号をSNSで周知したり、知人に伝えることで、最寄りのコンビニで作品を入手できるのが最大のメリット。データの登録者は印刷された部数がわかりますが、誰がどこで印刷したかはわからないのも、お互いに気軽でいいですね。
ファミリーマート・ローソンは写真プリントの種類やシールプリントなど種類が豊富なため、イラストや写真作品の登録が盛んです。また、文芸ジャンルは両方にいっぺんに登録して、どちらでも出力できるようにするのが一般的。

しまうまプリント

年賀状の印刷などをてがけるしまうまプリントでは、1冊数百円から作品集・同人誌をつくることができます。あざやかなカラー印刷が特徴なので、漫画、イラスト、写真作品におすすめです。

pixivFACTORY

投稿サイト「pixiv」で漫画やイラストを投稿している人は、pixivFACTORYという機能で同人誌を作れます。また、創作物のフリマサイト「BOOTH」でそのまま販売することも可能です。

シケメンプリント

漫画だけでなく、小説やエッセイなど文字媒体の作品集にもおすすめなのがシメケンプリント。初心者向けの解説がくわしく掲載されており、縦書き小説のPDFデータが簡単に作れる「縦書き小説PDFメーカー」もあります。

 

このほかにもさまざまな印刷会社で手軽に作品集がつくれます。「作品集 1冊から」などで検索してみてくださいね。

また、SUZURIでは、Tシャツやトレーナー、スマホケース、文具、エコバッグなど、さまざまなオリジナルグッズを1点から制作可能。渾身の絵画作品をマグカップに印刷したり、お子さんの絵をノートにしておじいちゃん・おばあちゃんにプレゼントすることも簡単にできちゃいます。先述のpixivFACTORYでもオリジナルグッズが作れますよ!

 

その4 イベント参加や、仲間づくりに生かす

さらに一歩進んで、自分の作品を広く流通させたり、仲間を見つけたりできるかもしれません。

仲間を見つける

X(旧Twitter)などのSNSで、お互いの作品に共感した人たちと交流し、グループで同人誌をつくるケースも多くあります。なかには、参加者を一般募集してネプリを発行する人も。人との交流はなかなか距離感など難しいものですが、焦らず、ゆっくり気の合う仲間を探すのも楽しそうです。

文学フリマに出店

文学作品の展示即売会「文学フリマ」は、札幌・岩手・東京・京都・大阪・広島・福岡・香川で開催され、個人で制作した作品集などを手売りすることができます。小説や論文、絵本、写真集、俳句・短歌など、広いジャンルの文学作品のブースが並び、多くの人がそこでしか買えない一冊を求めて来場します。友達や家族と一緒に出店すると楽しそうですね! 店番は大変かもしれませんが、1人で参加する人も少なくないようです。

自費出版は慎重に

かなりの資金は必要ですが、自費出版という方法もあります。「一般書籍のように自分の本を流通させたい」「プロの手によるハードカバーの本をつくりたい」という夢を叶えたい人におすすめです。自費出版を扱う出版社に、見積もりを依頼してみましょう。できれば複数の出版社から見積もりを出してもらうのが◎。ただし、問い合わせるとしつこく営業をかけられたり、思わぬ追加料金を取られたりと、悪徳な業者もあるので、くれぐれも慎重にすすめましょう。

 

 

世の中には入選作品の何百倍もの落選作品が眠っています。落選は恥ずかしいものでも、怖いものでもありません。渾身の作品には愛着もあるはず。そっとしまっておくのもいいですが、生かすことで良い経験になるかもしれません。

 

エンジョイ・公募生活!

ライター
芦田みどり

公募情報ライター。最近は各地を盛り上げるご当地公募から目が離せない。好物はネギトロ。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。

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