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その文章が劇的に変わる最後のひと手間①:最後のひと手間、 それを推敲と言う!

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文章が書き上がったあと、もう一度見直していく作業のことを推敲と言います。これをやるとやらないとでは大違いです!

最初の完成度はわずか50%!

下記のグラフは、最初に書き上げてから推敲して応募するまでの原稿の完成度の推移を示したもの。
完成度は人によっても違いますし、作品にもよりますが、完成度が低い人で30%ぐらい、高い人で70%ぐらい、平均すると50%というのが、今回のアンケートから得た実感です。
「主観的に書いて客観的に読むという作業を繰り返すことで、無駄な表現がそぎ落とされ、完成度も高まります。最初に書いたものと完成したものを比べると、推敲の必要性を強く感じます」
「必要性を強く感じます」とコメントしているところを見ると、最初に書いた原稿は半分ぐらい変わったのでしょう。
「推敲していて、タイトルだけ残して全部書きかえたことがあります」
こうなると完成度は0%だったということになるでしょうか。謙遜もあるかもしれませんが、根本的な発想から改めることになることもよくあります。
「今まで見直しすらしなかったので中途半端に終わっていましたが、推敲することで、ひとつの作品としてまとめることができるようになりました」
入賞するしない以前に、完成しなかった原稿が、推敲によって応募作になったわけです。この進歩は大きい!

グラフ1

推敲しなかったらと思うと冷や汗が

「登場人物の名前を仮名で書くことが多く、推敲時に名前を考えワードで一括変換するのですが、愛子を幸子に変えたのに「あっちゃん」という呼びかけのセリフが残っていたことがあります」
そのまま応募してしまったら、審査員も「なんで『あっちゃん』なんだろう」と思ったでしょう。
「私はアイデアが浮かんだ時点ですぐに書き出しますので、推敲する中で矛盾点やバランスの問題に気づくことがよくあります」
辻褄が合わない欠陥作品では入選は難しい。推敲したかいがありました!

推敲とは?

推敲とは、文章ができ上がったあと、よりよくしようと見直しや作り直しをすること。校正、校閲とも似ていますが、推敲は原則として作者本人が行う。もとは漢詩の練り直しのこと。

推敲の語源

唐代、中国に賈かとう島という人がいて、「僧は推おす月下の門」がいいか、「僧は敲たたく月下の門」のほうがいいか考えあぐねたという故事が語源。

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